「ガンプラの朝」
記事
小説
【予約券】
7歳の三郷団地に住んでた時
ガンプラが大ブームになり
玩具屋でガンプラが発売されると
あっという間に売り切れてしまった
俺も学校が終わってから
速攻で玩具屋に向かってたけど
少し遠くに住んでた俺は
いつも到着がみんなより遅かった
するともう既にガンプラが完売で
毎回買う事が出来ず俺1人だけ
クラスでガンプラが無い状態になり
みんながとてもうらやましい。
(´・_・`)ショボン
みんながする会話は
欲しいガンプラが買えなくて
どうやれば買えるのかとか
買えた物の自慢話だった。
その話を聞いてた俺は
「目的のガンプラが買えない以前に
俺なんてガンプラ持ってないよ!」
といつも会話を聞くたび思ってた。
そんなある日5年生が数名で
ガンプラ買う為午後の授業を抜け
玩具屋で店主に学校さぼった事が
即バレて学校に連絡があった。
アワワワワ(((゚д゚; )))ワワワワッ
この事が学校内で問題になり
玩具屋と学校間で話し合いが行われ
対策として入荷日前日に並び
予約券が配られる事になった。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【目覚まし時計】
これから整理券を配る事を
先生から伝えられた我々は
急いで学校を帰る必要が無くなり
焦る必要が無くなって良かった
更にガンプラがいつ入荷しても
毎週木曜日以降に売る事になり
それに伴い予約券が水曜日の
夕方4時に配られる事になった。
でもこの日塾や習い事がある子が
予約券を貰う事が出来ないから
その子達が玩具屋に苦情を言って
整理券を配る時間が変更になる。
その配る時間がなんと!水曜日の
朝の5:30分になってしまいこれは
先生と玩具屋が再度話し合って
この時間に決めたらしい。
ヒィー(゚ロ゚ノ)ノ
当然早起きするのが大の苦手な俺は
いつもの6時起きですらきついのに
5:30分なんて到底起きれる気がせず
万事休すになってしまった。
そこで俺は
母親の目覚まし時計をこっそり借りて
朝5時にセットして玩具屋に向かい
予約券を貰う事にする。
(´∀`*)ウフフ
母親の目覚まし時計を借りる時
ガンプラの予約券貰う為と言っても
どうせ反対されるの解ってたから
何も言わずにこっそり借りた。
〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓=〓
【早起きの限界】
そして水曜日
予定通り朝5時に目覚ましが鳴り
もの凄く眠たい目をこすって
こっそり家を出て行った。
濃い霧が立ち込める中歩き続け
やっと玩具屋に到着すると
もう既に長蛇の列ができてて
ビックリしてしまった!
∑(゚Д゚)スッ、スゲー!!
そこで俺の前に並んでた子に
「先頭って何時から並んでるの?」
そう聞いてみると「聞いた話だと
朝4時から並んでるらしい」と言う
その事を聞いた俺は
「朝4時から並ぶとしたら朝3:30に
起きなきゃならないから絶対無理」
そう感じて先頭を諦めた。
俺より遅い人も後ろに並んでいき
しばらく待ってると店主が出て来て
先頭から欲しいガンプラ名を伝え
その名前が書かれた紙が配られる。
その後しばらく予約券が配られ
俺よりだいぶ先の子で券が切れて
ガンプラが完売になり俺は
今回も買う事が出来ずに終わった
(ノД`)・゜・。
この事がとても悔しかった俺は
「次回来る時朝4:30に起きて5時には
玩具屋に到着して並ぼう」と決意し
早起きの限界突破を誓った!