「運動会のピエロ」

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【圧倒的な負け】



9歳の時の運動会で
とばりあつし君と言う
凄く足が速い子がいて俺は
この子に全くかなわない。


でもリレーの予行練習の時
とばり君がスタート時
わざと1番最後に走り出して
内側から追い抜く癖を発見した!
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°


なので走り出したら俺は
内側に行きコースを塞いで
とばり君に抜かれないよにしたが
外側から一気に抜かれダメだった


そんな全く歯が立たない状態で
本番の運動会の日が来てしまい
俺が走るリレーの順番が来て
またとばり君と走る事になる。


しかしこのままじゃ
完全に負けが確定だけどせめて
コースの内側を塞ぎ外側を走らせ
少しでも遅らせようと思った。


そして位置についてスタートし
予定通り速攻内側のコースを塞ぎ
そのまま走ってるととばり君が
後方で誰かに接触しコケた!


この事に「しめた!」と思ったが
とばり君がスグに立ち上がり
外側からぐんぐん追い越してきて
全員ごぼう抜きで走り去さる。
ヒィィッ!!∑(;Д;ノ)ノ

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【マラソン】



その後とばり君の圧倒的な速さに
一緒に走ってる子達と俺は
全員で唖然としてしまって
もう諦めるしかなく負けが確定する
(ノД`)・゜・。


そしてしばらくがっかりしてたけど
運動会の種目がどんどん進み
学年全員が参加する1㎞マラソンが
始まる事になった。


マラソンコースは
学校から外に出て団地内を500m走り
そこから折り返してまた500m戻る
合計で1㎞のマラソン。


この時俺は
マラソンもあんまり得意じゃなくて
リレーで負けてやる気が起きず
参加しないで休んでいたかった。


しかし無情にもマラソンが始まり
位置についてスタートさせられ
ちんたら走り始める事になり
嫌で仕方なかった。
(´;д;`)ヤダ


でもせめてリレーで俺を負かせた
とばり君より速く走ろうと思い俺は
先頭集団の後方まで何とか追い上げ
先頭集団の中からとばり君を探した


すると先頭集団にとばり君が居ず
どこにいるのか周りを探しても
全然見つからないからまさかと思い
後方集団を探してみる。

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【所詮三流】



後方集団を見てみたらとばり君は
そのはるか後方を走ってて
「もしかしたらとばり君は
マラソンが苦手なのか」と感じた


その事が解かった俺は
ここぞとばかりにニヤついて
あの足が速くてモテモテの
とばり君に勝ってやろうと思った


そして俺は
とばり君に勝利し1番になり
女子達の視線を集めて
モテモテ気分になろうと計画する!
(ΦωΦ)フフフ…


なのでここから俺は
必死に先頭集団に食い込み
何とか1番になろうと頑張って
珍しく本気を出した!


しかしマラソンでも速い子が
2人もいてどうしても1番になれず
結局1番と2番に大差を付けられ
3番でゴールしてしまった。


でも学年で3番だったけど
クラスの中で1番だったから
女性の担任の先生が誉めてくれて
それだけでも救いようがあった。


だけど結局1番の子が
女子達に凄いと称賛されてて
モテモテ状態になってたから
それが悔しくて仕方ない。
ヽ(*`皿´*)ノキィィー

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