「遠足常連客」

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【電車で遠足】





6歳の1年生の時
飛鳥山公園と言う所に
遠足に行く事になった。
°˖☆◝(⁰▿⁰)◜☆˖°

この頃の俺は
埼玉県の三郷団地に住んでて
立花小学校と言う所に通てた。
(*´-∀-)フフフッ

この時の1年生のクラスは
1クラス40人以上いて6クラスあり
1学年全体だと250人位の大所帯で
遠足に行く事になる。

更に遠足の交通手段が
またバスで行くのかと思うと
それだけで吐き気がしてきてしまい
凄く憂鬱な気分だ。

しかし当日
学校に集合すると先生が
「電車を貸し切ってあるので
バスで移動しません~」言われた!

この事に我々生徒は
吐かなくて済むから大喜びし
電車の移動なら眠くならないので
景色を見られて嬉しくなった。

そこで俺は
先生に「何でいつもバスなのに
電車なの?」不思議な気持ちが
我慢できなくなって聞いてみた。


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【自慢】





すると先生は
「こんな大人数でみんな吐いたら
先生とても面倒見れないもん」と
悩みを素直に言ってくれた。

この時俺は
先生の悩みなんて全く理解できずに
「とりあえずバスじゃなく
電車で行けてよかった」と思った。

でも遠足で行く飛鳥山が
俺にとって大問題で
もう飽きるほど行った事があり
何か楽しみじゃない。
(´・_・`)ショボン

昔おばあちゃん家がある
町屋と言う所にに住んでて
ここから都電で15分の所に
飛鳥山があった。

なので
何度も行った事があり
もう飽きて今さら行っても
新鮮味が全然なかった。

しかしこの事をクラスの子に言うと
みんなが驚き「行った事あるなんて
凄くうらやまし~」と言われ
クラスの人気者になってしまった。

その事に気分が良くなった俺は
クラスの子たちに飛鳥山の事を話し
ここぞとばかりにヒーロー気分で
みんなに自慢してやった!
(`・∀・´)エッヘン!!


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【嘘つき】





そして我々1年生は
長蛇の列をなして
三里駅まで市バスで向かい
そこから武蔵野線に乗りこんだ。

電車の中でも俺は
飛鳥山の事を色々聞かれ
凄く話を盛り上げる事が出来る。
(∩´∀`)∩ワーイ

クラスの子達に話した情報は
昔の都電が展示してあり
蒸気機関車も展示してあり
チューリップ畑がある事も話した。

そして都電の町屋駅は
商店街の中にあり
都電を降りると目の前がもう
お店の入り口になってると話す。

どうやらこの町屋駅の構造が
みんな異世界の駅に感じたようで
「うそだ~!」と言われて
全然信用してくれなかった。

その後電車を乗り継ぎ
町屋駅の都電乗り場に行くと
本当に俺が言った事が現実にあり
やっと俺を信用してくれた。
( ´゚ω゚)・*;'.、ヨカッタ~

いつもなら町屋駅に来ると
おばあちゃんが
1個60円の今川焼を買ってくれるが
当然今回そんな事なく残念だった。


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【昼食】





その後飛鳥山に到着すると
昼12時を過ぎた為広場に行き
そのまま弁当を食べる事になった。
(*´-∀-)フフフッ

ここで先生に
「全員で輪になってゴザを敷いて」
そう指示が出されたので
全員で丸くゴザを引き始めた。

しかしみんな
バラバラにゴザを敷いていくと
円が少し小さくて
俺のゴザを敷く場所がなくなる。

でも無理やり場所を作ってもらい
輪の中にゴザを敷こうとしたけど
なんか狭すぎて食べにくいから
勝手に外側にゴザを敷いた。

この時先生が
俺の行動を見てたけど
なぜか何も言われず
俺1人だけ広い場所を確保できた。
*゚。+(n´v`n)+。゚* ワーィ♪

俺の姿を見たみんなは
「1人だけずるい」と言ってたが
あんな狭い輪の中に入りたくなく
もうガン無視して食事をした。

その後食事が終わり
やっと自由行動の時間になって
先生が見えるところまで
遊びに行って良い事になった。


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【意外な1面】





自由時間になったら
女子たち数人が俺の所に来て
チューリップ畑に連れってってと
頼まれてしまった。

しかしチューリップ畑は
先生が見えなくなる所にあり
そこに行く為には
先生に許可を得ないとならない。

仕方ないので俺は
「チューリップ見に行くね」と
先生に許可をもらってみた。
((o(*´∀`*)o))

すると担任の高野幸子先生が
「そんな所あるんだぁ~
なら先生も一緒に行くね」と
ついてきてくれる事になる。

そして女子たちと先生と俺で
チューリップ畑に行く事になり
男子と遊べない俺は
なんだか調子がくるってしまう。

でもチューリップ畑に到着すると
先生もみんな大喜びで
凄く楽しそうに遊び始めた!
ヾ(o´∀`o)ノワァーィ♪

しかもあの怖い高野先生が
すっかり女の子になってしまって
女子と一緒になって騒ぎ始め
凄く意外な1面を見た気がした!
( ゚Д゚)

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