ヨーガ哲学・タパスについてちょっと。「人間であるということは、いつでも他の在り方ができるということ」(ヴィクトールEフランクル)

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世界的なムタリク先生のヨーガ哲学を振り返って、思うこと。

人は、いつでも変われるし
人は、いつでもその選択肢を持てるということ。
そして、私たちの姿勢こそが、人生を形作るということ。

私は、世界で初めて・そして世界で唯一の生粋の外国人として
インドのど田舎に住み(「こんなところに日本人」が取材に来るほど他に外人なんぞいないど田舎)
シッダ医科大を首席で卒業しました。

また、インドでは、
私が5年近く住んだ家の家主は、
私が借りるために、家を建ててくれました。

その上、
インドのど田舎のアメリカでは存在してない学部を卒業したにも関わらず、
インドのど田舎からそんなことはお構いなしにアメリカの超一流アイビーリーグ大学院に出願し、合格しました。


そんな
不可能を可能にする体験や過酷すぎるインド生活で
私の心の支えになったのは
何を隠そう、
世代を超えたみんなのバイブル(と勝手に決めている笑)
超傑作漫画「ガラスの仮面」です。

北島マヤが、
不屈の精神で、不可能と思われることを可能にしていく姿は
そのまま勇気づけられました。

北島マヤは伝説しか作ってませんが、その一部を書いてみます。

・40度の熱で初の商業舞台に出て、見事に演じきっただけでなく、状況を生かした名演技まで生み出した。

・全日本演劇大会で出場者が自分以外全員欠場となったにも関わらず、
一人舞台を演じ、観客投票で1位を獲得。

・今までパイにガラス入れられたり、ひどい嫌がらせを受け、水をぶっかけられて衣装をびしょびしょにさせられても、演技を続け、むしろその状況を生かしてもっと良いシーンを生み出した。

・舞台の役者がほとんど降ろされ、劇場も決まらない中、気にせずに周りを信じ自分自身の演技を続けた結果、ボロボロの小さな劇場でやったその舞台は大好評となり、ロングランとなり、自分自身も最優秀演技賞を取った。


凄まじく、不可能を可能にしていらっしゃいますね、北島マヤさん。
伝説すぎます。

誰もが無理と思うシチュエーションでも
一切そんなことは気にせず
まっすぐに向かっていくその姿は
ヨーガの実践者そのものです!!!!

ヨーガは、
そういったポジティブで
クリエイティブな思考と姿勢
「タパス」と呼びます。
今の言葉で言えば「モチベーション」というのでしょうか。

想像力
クリエイティビティ
ポジティブな心

は、

北島マヤの例に見られるように
どんな障害をも乗り越えるだけでなく
それを上回る結果を現実に生み出します。


「オーディション受からなかったら破門」と言われ、
天才と名高い姫川亜弓とダブルキャストでヘレンケラーの役をGETした時も

「・・・ これしかないんだ・・・これしか・・・!

・・・やろう やってみよう 私なりに精一杯・・・!
ダメでもともと!

ほんのわずかでも
希望があれば
それを見つめて
生きていこう!」

と、
ヨーガ実践者もぶったまげるぐらいの
ポジティブ思考で
自分の道を切り開くのでした。



さがしてもさがしても道がみつからなければ
自分で道をつくればいいんだ…!」


芸能界から追放され、自分の高校の演劇部にも相手にされず、
一人舞台をやることになったけれど、
持ち前のポジティブさと真っ直ぐさで、彼女の舞台は大人気となり、再演希望のリクエストが殺到するほどの前段未聞の評判となりました。



みなさん、「漫画の話だから、こんなこと現実には起こらない」
と思っているでしょうか。
そんなことはありません。

みなさんも読んだことがあるかもしれない
「夜と霧」でピュリッツアー賞を受賞した
ナチス強制収容所の経験者であり、精神科医の
ヴィクトール E フランクルは こう言っています。

人生に耐えうる唯一の方法は、何かの「課題」を持つこと。
人間であるということは、いつでも他の在り方ができるということ。

自分を作り出す能力
自分を作り変える能力
自分自身を乗り越えて成長する能力は
誰に対しても否定も侵害もできないと。


希望も展望もない、ナチスの強制収容所で
真冬の凍てつく朝に飢餓水腫で膨れ上がった足を無理やり動かし行進させられ
今日はスープに1切れでなく2切れのじゃがいもが入っているといいなとばかり考えている
そんな中

彼は、この状況を乗り越え、それをさらに上回る方法を
自分自身で編み出しました。

それは

「精神科医としてこの場を観察し『一心理学者の強制収容所体験』というような形で講演しているとイメージする」

ことだったのです。

その時の彼の状況は
「夜と霧」の絶望極まりない極限状態を読むとわかりますが
とても、そんなことが可能とは思える状況ではありませんでした。
というか、生きるか死ぬかの日々でしかなかったので、そんなことが可能と思える要素どころか、それが不可能としか思えない要素しかなかったのです。

ですが、
「精神の抵抗力」でそれをおこなった彼は、
実際に、その後、
単なる講演会ではなく
世界的なホールで、現実に講演をすることになりました。


これは、現実の話です。

どう考えてもあり得ない状況下でも、
人は、考え方と姿勢ひとつで、
人生を切り開いていくことができる、
歴史的証拠の一つとも言えると思います。


黒澤明「生きる」にもみられる
生きる意味を自分の生活に見出す「生きがい」は、
どんな状況でも存在します。
「生きる」でも、主人公は絶望せず、自分にできることを行いました。

ヴィクトール・E・フランクルの著書では
こんな例もあります。

銃で撃たれた22歳の横断麻痺の女性は、上下の歯に棒を咥えてタイプを打つことしかできない。だけれども、人生には最高の意味があると考えている。
テレビを見たり新聞を見たり、また、絶望的な状況に直面している人に、慰めと励ましの手紙を、上下の歯の間に棒をくわえてタイプして、打って書くのだ。

と。


人間が本当に与えられている
「力」は

私は、創造力と想像力だと思います。
純粋に信じることと
ポジティブなエネルギーは
不可能を可能にしてくれるのです。

これは、ムタリク先生のヨーガでも最も重要な教えであり
私も人生で何度も障害を乗り越えるのに使い(というか障害なんぞ気にならなかった)
ガラスの仮面の北島マヤの持つ根本エネルギーでもあり♪
ヴィクトール・E・フランクルの最も重要な教え(私の解釈ですが)でもあります。




私たちには、可能性がある。

人間であるということは
いつでも、
他の在り方ができるということ。





長くなりましたが、おやすみなさい。

ナーディのガイドブックや
ヨーガ哲学の参考になりますように。
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