【自分の定義】
「私はポジティブな人間だ」
「私は律儀な人間だ」
というように、人は自分を「〇〇な人間だ」と定義付けるアイデンティティを持っています。
しかしながら100%、そうであるわけではありません。
【裏の自分の存在?】
真面目な人の中にも不真面目さはあるし、穏やかな人の中にも厳しさはあります。
真面目という光が当たっている性格の反対には、不真面目という影が存在するのです。
「俺はこんなに真面目に働いているのに、あいつはサボりやがって!」と思う。
それは自分の影の部分の「不真面目な人」を他人に見ているからなのです。
許せないのは、他人ではなく、自分自身の心の影なのです。
【自分の嫌なところを他人に見る】
それを心理学の用語では「投影」と言います。
日常生活で「ついやってしまうこと」ありますよね。
「つい、口走ってしまった」
「つい、手が出てしまった」
その行為をさせたのは、本来の自分ではない…そう思いますよね。
しかし、それは無意識下の自分の影の部分の行為なのです。
ある性格を持つことは、そうでない性格で生きていない。
つまり「そう生きられなかった私」「認めたくない私」が存在しているということです。
真面目にならざるを得なかったから、不真面目な自分を影に追いやった。
穏やかにならざるをえなかったから、厳しい自分を影に追いやった。
ということです。
【他人にイラッとしたら、自分の心を見る】
他人の行為言動に、反応してしまう時、他人に意識を向けるのではなく、自分に意識を向けましょう。
そこで見つけるあなたの影に、ダメ出しをしないでください。
真面目でいられない時もある。優しくなれない時もある。ズルさを出してしまうこともある。
どんな自分でも受け入れて、自分との信頼関係を築いていきましょう。
そうすると、許せなかった他人も認めることができるようになるでしょう。