歩く男の『淡路島ロングウォーク(ALW)』構想

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決意表明

ウォーキングコースの作成依頼を受け、ここ一ヶ月は週の二日をウォーキングの仕事に充てるようにしています。
今進めている歩く仕事がある程度落ち着いたら、また全く別件で受けているウォーキングコース作成の仕事で引き続き歩き続ける予定。
そしてこれを機に、淡路島の自然や歴史、文化や観光など、淡路島らしさを感じられる場所を歩き繋ぐ『淡路島ロングウォーク(ALW)』構想を掲げ、ライフワークとして島を歩き巡り淡路島を堪能できるロングウォーキングコースを作ろうと決意しました。

淡路島の現状と未来への不安

淡路島は豊かな自然、国生み神話の歴史、人形浄瑠璃などの文化、きれいに整備され季節の花が楽しめる公園など、一周150kmほどの島の中に多くの魅力が集まっています。
さらに、関西、中四国からもアクセスがよく、車で行く観光地として人気の場所となっています。
自転車での淡路島一周「アワイチ」も人気で、多くのサイクリストが海岸線を走る姿もよく目にします。
そんな淡路島には近年様々なレジャー施設や飲食店が新設され、平日でも島外からの観光客で賑わっています。

場所は淡路島だけど

大々的な宣伝やSNSの普及もあり、新しい施設や絵になるものを設置したような場所には多くの人が訪れ自ら情報を発信、それを見て興味を持った人がまた訪れる、といった具合に賑わいが途切れることがありません。
しかし、それらが淡路島らしさを感じ楽しめる場所かと言うと、淡路島に在るというだけで、そうとも言えない場所が多くを占めているというのが淡路島観光の現状です。

新たなものが生まれる影では

淡路島の自然を歩いていると過去は整備され人々が歩いていたであろう自然散策路、昔は歩けていたであろう荒れ果てたトレイルをよく目にします。
山地図では道があるはずなのに、トレイルっぽいけど絶対歩けないな、といったケースにもよく遭遇します。
また、行政や団体が何らかの計画で自然を活用した取り組みを始めたものの、道半ばで活動を辞めてしまい荒れ果てた残念な場所もいくつか存在します。
そういった自然の中には歴史的に注目されるべき場所や後世に遺していきたいモノも含まれ、自然の荒廃とともに忘れ去られようとしています。
このような状況が進んでいけば、淡路島に次々と新しい施設が生まれ、島を訪れる人の数が増えたとしても、その影では『淡路島らしさ』が刻々と失われてしまう、そんな寂しい未来が待っているのではないかと危惧しています。

幼い子供たちの遊び場が失われている

私が行っているステッパー教室では幼い子供を連れたお母さん方の利用もあります。
子供がいるとお母さんも運動に集中することは難しいのですが、それ以上に笑顔溢れる空間の中リラックスした状態で体を動かすことができ、このやり方に間違いはなかったと実感しています。
そんなお母さん方と色々と会話をする中で、ある大きな公園では子供が遊ぶ遊具が次々と故障し使えなくなっている、という実情を知ることができました。
その公園には有料のアトラクションがあり、つい先日も新たなアトラクションが完成したばかりです。
観光客向けの有料レジャー施設は次々と新設され、公園を訪れる人口は増加する。
しかし、過去には島民が幼い子供を遊ばせられる憩いの場所だったその公園は、もう島民が行き難い場所へと様変わりしてしまいました。
さらに、無料遊具は故障しても修理されないという、なんとも悲しい現実があるようです。
もうほとんど島民はないがしろ状態ですね。
自然や歴史だけじゃない、一つの公園の中だけでも新しいものが生まれる影では、本当に大切なものが公園本来の在り方が今にも失われようとしています。

自分にでもできること 自分だからこそできること

私は現在、基本個人で活動しています。
Awaji KURUMA Baseという名称は、淡路市久留麻にある車の整備工場を活動基地としていることに由来し、実は何のひねりもないそのまんまの名称なのです。
なので、ステッパーを使ったエクササイズの教室や活動の拠点はAwaji KURUMA Base、活動しているのは淡路島ウォーカー、歩く男こと、長岡一幸です。
岡山県の美作産まれ、社会人生活の大半を過ごした大阪時代を踏まえ、何一つ縁のない淡路島に移り住んだ私がこの地でできることは限られています。
その一つが健康的な体作りをテーマにし、子育て中などフィットネス難民を少しでも救済したいとスタートした、ステッパーだけじゃないステッパー教室。
そして海洋性レジャーの指導員資格を活かしたSUP体験やカヤック教室のサポート。
また、淡路島各地を走り歩き巡っている経験を買われ外部から頂いている、各種ウォーキングに関する仕事。
そんな中から淡路島らしさが失われつつある現状に何かしら影響を与えられる可能性があるとすれば、ウォーキングに関する分野。
自然、歴史、文化、観光、人、様々な要素を含ませることが可能で、ランニングでもいいのですがより多くの人により気軽に関わっていただくにはウォーキングが最適かな、と思っています。
自然を楽しんだり観光したりしながらのんびりと走り巡るマラニック(マラソン+ピクニックの造語)もウォーキングだけよりは行動範囲が広がるので、個人的にはおすすめだけど、より間口の広いウォーキング前提でこの後の話を進めればマラニックにも応用が利くので、「淡路島ウォーカー」「歩く男」として何ができるのかを考えていこうと思います。

一般的なウォーキング活動だけでは伝えきれない

自然散策したり、歴史的なところや観光地を巡ったり、誰でも気軽に参加いただけるイベント的なウォーキングは随時企画し開催するとして、また、外部からいただく淡路島らしさを活かすためのウォーキングやランニングなどに関する様々なご依頼にも随時対応するとして、それらの活動を踏まえた上で、よりディープで忘れ去られようとしている淡路島の秘めたる魅力を守り続けるための自分にできる活動って何だろう?
そんなことを日々考えながら、現在依頼いただいているウォーキングコース作成のための調査ウォーキングを行っています。
その結果辿り着いた活動が、淡路島の自然や歴史、文化や観光などを総合的に紹介できる淡路島全土を使ったロングウォークコース作り。

『淡路島ロングウォーク(ALW)』構想

以前からある「淡路島ロングトレイル(ALT)」構想と似た部分もありますが、それだけでは伝えられないものが多く私の想いには物足りないところもあり、淡路島の各地を巡るスーパーロングコース作りを今後のライフワークとして楽しんでいこうと、また、文字に残すことで決意がぶれないようにと、今この記事を書いています。

仕事でもない 趣味でもない でもやらなければならない

淡路島に移住し趣味や仕事で淡路島のあちこちを歩いたり走ったり、海洋性のアクティビティに携わったり、そんな生活の中で感じた淡路島の不健康さ。
島に備わっている健康的で魅力的な力を活かそうとせず、島と関係ない特効薬にばかり頼ろうとする現状の在り方。
趣味も仕事も健康をテーマに活動している私としては、どうしても気になり放っておけない淡路島なのです。

一人でコツコツ でも協力があれば加速する

自分の足で実際に歩き走り巡ってコースを作っていく。
そのために必要なのが様々な情報。
淡路島らしさが感じられる場所やユニークな場所など、情報さえあればあとは自分の足で巡ることができます。
ちょっとでも共感してもらえる部分があり、こんなことろがあるよ、あんなことが失われつつあるよ、とか、一緒に歩いてみたいとか、様々な声が私の活動の原動力となります。
私を歩かせたいところがあれば、誰でも気軽にお声がけください!
この活動を通して様々な出会いも楽しんでいこうと思っています。
いっぱい歩いていっぱい走って、誰よりも健康になってやろう。

Awaji KURUMA Base
長岡一幸


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