介護者も本人も病気を受け入れるのは辛い

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こんにちは。 
高齢者の方が病気で倒れ、その自分自身を受け入れることが困難であり、
苦しみながらも自分を受け入れる現場を目の当たりにしましたが、

高齢者だけではなく、誰でも起こりえます。 

病気の方が病院に通院が困難である、
家族が付きそうことができない時に、
自宅に先生が来て診療してくれる訪問診療というものがあります。
私は訪問看護ステーションで相談員として働いてるのですが、
利用者さんが、全く水分・食事をとらないので、様子を見てほしいと、
家族の要望で訪問診療の先生が様子を見に行きました。
そこで、先生から
「週2回は点滴が必要だね。毎日、医療的な処置が必要だね。」と言われた時に、毎日来られないので、訪問看護を利用し、全身状態の観察や薬の確認、点滴などをして対応をするようにと指示がありました。 
ここで訪問看護とは、先生からの指示があれば看護師が直接自宅に行き、医療的な処置をすることです。


医療的な対応をする前に契約が必要なので、契約をしに看護師と相談員で自宅に伺うと、
水分食事も全く摂取しておらず、体重が急激に減少し、
このままでは歩行も厳しくなってしまう程、痩せていました。
看護師が点滴をする予定だったので点滴の準備を始めていました。
ベッドでは利用者さんが横になって天井を見つめていました。
「私は、もう死ぬと決めたのだから水も食事もとらない。」意思はとても強く、
看護師が
「このままでは、お体が辛くなってしまいます。今日は点滴1本だけでもしましょう」
と、声を掛けると、
「じゃ今日は1本だけならやってやる。」と返答がきました。
しかし、腕の血管は脆くうまく点滴の対応をすることができませんでした。
この時、本人も自分の体がこんな状態になっていることに驚かれ、またショックも受けていました。
「やっぱり死ぬことが正解なんだ。」ポツンと一言。
日を改めて、別の看護師の対応で点滴は行うことが出来ました。
家族は安心していましたが、本人はずっと黙ったままでした。
家族から話しを聞くと、どうやら2か月前は水泳やゴルフなどしていたくらい元気だったそうです。
その元気な姿から急に倒れ、こんな自分はお受け入れることが出来ずにいます。
本人もとても辛いのです。
家族が何かしてあげたくても、全く聞く耳ももたず。 
自分はまだ病気で倒れたことや寝たきりになったことはありませんが、いざ急にそうなった時に、自分は受け入れることが出来るのか?
もう人生が終わったと諦めてしまうのか?
本当に考えさせられます。

本人にとっては本当に辛いことだと思いますが、点滴をすることで、
少しずつ体力は回復、食事も少しずつ食べられるようになり、歩行もリハビリをしながら回復を目標に医療関係者は連携をとりながら進めています。
しかし、その意思を決めるのは、利用者さんです。
このことは、高齢者だけに限った問題ではありません。
私たち若い人達でも、様々な問題が起きた時に受け止めることができるかどうか?
受け止められず、そのまま我慢してしまうのか?
少し考えられる内容でした。
そして、家族も何も出来ないもどかしさや、
このままどうなってしまうのだろう、、、と恐怖や不安がある。
利用者さんと同様、辛い思いをしているのです。

だからこそ、その不安な解消ができるように、
利用者さんにも家族にもきちんとした説明をする。
少しでも不安を解消できるように、
言葉の声かけや、心に寄り添うよに接していくように心がけています。
今現在、
・介護で悩んでいる
・ケアマネジャーさんとの間で悩んでいる
・人間関係で悩んでいる
など、辛い思いや苦しい思いを相談したいけど、相談する方がいない。
そんな思いをお持ちの方は、良かったら話しをして心を穏やかにしてみませんか?

読んでいただきありがとうございました。
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