【メロンを選ぶのはズルいのか?】

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コラム
 最近、やけにフルーツサンドが食べたい。
 これは、テレビの影響だ。コント番組で
 見たフルーツサンドの美しさにすっかり
 魅了され、食べずにいられないのである。
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 そのコントでは、「バナナ」「オレンジ」
 「キウイ」「イチゴ」「メロン」「巨峰」
 「マンゴー」「シャインマスカット」の
 八種類のフルーツサンドが登場し、四人
 の刑事が捜査がらみで一つづつ食べると
 いう展開であり、「シャインマスカット」
 「イチゴ」「メロン」「マンゴー」達が
 選ばれた。この時、私は、「メロン」を
 取った刑事のことを「ズルい」と思った。
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 恥ずかしながら、私の頭の中には未だに
 「メロンは高い」という刷り込みがあり、
 八種類のフルーツサンドの中で一つしか
 しかない「メロン」を選んだことに対し、
 「一人だけ高いものを選んでズルい」と
 感じてしまったのに違いなかろうと思う。
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 はるか昔、小説「蒲田行進曲」の一節に、
 すき焼き屋でデザートを頼むにあたって、
 スター俳優に御馳走になっている大部屋
 俳優達が「イチゴ」と「メロン」どちら
 にするかの選択を迫られた時、迷わずに
 「イチゴ」を選び、「イチゴの方が安い
 んでしょ?」と確認し、「どちらも同じ
 です」と言われて一人が「何でメロンと
 イチゴが同じ値段なんや!メロンの方が
 高いに決まっとるやんけ!」と激怒した
 のも私と同じ刷り込みがあったのだろう。
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 豊かさというは、自分が縁がないからと
 いって、世間全てがそうではないものだ。
 このような刷り込みから自分を開放して、
 広い視点でものを考えることも、自分の
 今の課題である「認知の修正」の一環だ。
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 フルーツサンドだが、まだあまり多くの
 種類にお目にかからず食べられていない。
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 駄文の御閲覧、心より感謝申し上げます。
フルーツサンド2.jpg

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