【選べないもの】

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コラム
 今の世の中、現在はコロナ禍の不自由も
 あるし、多少なりとも環境に左右される
 ところもあるが、基本的に私達が暮らす
 この国では生き方に様々な選択肢がある。
 勿論、障壁もあり、実現可能かは別だが。
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 例えば私が、お笑いを通して傾聴活動を
 したいと他の心理カウンセラーと組んで
 漫才コンビを結成し、カウンセリングと
 漫才の両方を極めていこうとすることも、
 実現の是非は別として選択自体はできる。
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 今後、パラダイムシフト(それまで当然
 のこととされていた認識・思想・価値観
 等が劇的に変化をすること)を余儀なく
 されるのは必定で、好むと好まざるとに
 関わらず、幅広い選択肢が必要となるが、
 この世の中で、どう足掻いても選べない
 ものが一つだけある。それが、「親」だ。
 生れてからの人生は、本人次第で様々な
 選択ができるが、どの親から生まれるか
 だけは誰一人として選ぶことができない。
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 私のように、アダルトチルドレンになる
 ような機能不全家族(①親(又は、その
 立場の人)が肉体的・精神的に虐待する
 家庭、②親(又はその立場の人)が多大
 な期待をしたり、子供が家庭内の不和等
 を見て調和させようとして大人の振舞い
 をしなければならない家庭)を形成する
 親もいれば、背中を見て子が手本にする
 ような理想的な親もいる。いずれにせよ、
 生まれる前に「こんな親のところに誕生
 したい」と希望する訳にはいかないので、
 子は生まれた環境を受け入れ、そこから
 自分の人生を切り開いていくことになる。
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 自分を生んでくれたが親を理想とできる
 のならば幸せだが、経験上、自分自身の
 ことも含めて、往々にしてそうはなって
 いないようだ。なので、そうした場合に
 どうするかは、長い時間をかけて人生の
 中で自分で答えを見つけるしかないのだ。
 生まれてくる時に親は選べない。しかし、
 その後の人生においてどう付き合うかに
 ついては選択肢がある。場合によっては、
 親は親、自分は自分、距離を置くことも
 必要になることがある筈である。無理に
 関係を構築しないことも選択肢の一つだ。
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 ところで、もしも、心理カウンセラーが
 二人で漫才コンビを組むとすればコンビ
 名はどうなるか?M1の決勝に出た場合、
 登場時に「お笑いカウンセラー」と紹介
 されることは間違いないとして、「傾聴」
 「カウンセリング」、それとも、いっそ、
 「アダルトチルドレン」?こんな妄想を
 ついつい膨らませてしまうのが悪い癖だ。
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 御閲覧、心より感謝申し上げます。
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