ファシリテーターとしての理想

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ビジネス・マーケティング
昨日、ある企業様の研修で象徴的なシェア(分かち合うこと)がありました。
その会社ではベテランの域にある、接客における主力メンバーの発言でした。
「お客様への提案は、あくまでも、“お客様が主体”だと気づきました」
「やっと先輩に『君の優しさは、まだ本物じゃないね』と言われた意味が解りました」
このスタッフは普段からお客様思いで、お客様からの信頼も支持も大きいスタッフです。
優秀なスタッフなのです。
でも、どこか自分本位の接客になっていたことに、初めて気づいたのです。
このスタッフはこれから先、さらに大きな成長をしお客様との関係もさらに良くなり、さらに大きなな成果を得ていくだろうと思います。
何よりも、さらにハッピーな素敵な人生になっていくと思います。
ある人から見たら、こんな実績もあってベテランの人が、そんなこともわかっていなかったの?と驚くかもしれません。
「サービス業はお客様が主体だろ。あたり前だろ」と。
しかし誰にでも盲点はあり、自分自身ではなかなか気づかないことは山ほどあると思います。
そして、「解っていて」も「やっていない(できていない)」こともたくさんあります。
私たち人間は誰しも不完全なのですから。(同時に「完全」でもありますが)
このスタッフも、知識として頭では分かっていたことかもしれません。
今回の気づきは、本当に身に染みて理解したのだと思います。
「気づき」による研修は「これが正解だ!」という教える研修ではありません。
参加者が、自分に必要なことを自分自身で気づいて学び、修正していきます。
誰かに「こうしろ!」と言われてもやらないことも、自分で「必要だ!」と思ったらそうします。
「もっと優しくしろ」と言われても、自分自身で本当にそう思えなければ、そのようにはしません。
「十分に優しくしているつもりなんだけどなぁ。もっと優しくって言われてもなぁ」で終わってしまうかもしれません。
でも自分でそう思ったら、そうします。
僕には、研修をリードするファシリテーターとしての理想があります。
それはファシリテーターが一言も発せずに、参加者が主体的に気づき、今後の自分の行動をコミットし実践していく“場”を創ることです。
そんな水のような存在のファシリテーターになることです。

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