#3 語彙力の必要性

記事
コラム
こんにちは。キャリアサポーターYusakuです。
ブログをご覧くださいまして誠にありがとうございます。

皆さんは自分の考えていることや繊細な心の機微をお伝えした際、相手にうまく伝わったように感じないままモヤモヤしたことってありませんか?

このモヤモヤしているときには考えられる原因は2つあると思われます。
1:自分の表現力が乏しい
2:相手の理解力が乏しい

いずれにしても共通して言えることは「双方の認識に差が生じてしまっている」ということですね。

私は以前、個別指導塾にて勤めておりました。
その際、大学入試方式の中には推薦入試やAO入試があり、それらは志望理由書や面接を採点項目として課している大学が多くありました。
(ちなみに、現在では推薦入試は「学校型選抜入試」、AO入試は「総合型選抜入試」と改称されております。)

私が勤務していた塾に通ってくる高校生の多くは、志望理由書(自己PR書)はおろか面接を経験している子はごくわずかでした。
むしろ、面接や志望理由書(自己PR書)に慣れているという高校生の方が珍しいのではないかと思います。

大学入試の面接では志望理由書や自己PR書をもとに面接が行われることもあるため、まずは「自己分析」が欠かせません。

しかし、学校現場では、教師の皆さんは一人ひとりに費やす時間は限られているため、自己分析の援助を行う方は稀な存在です。

そのような中、高校生からは「面接練習に付き合ってください」とお願いされることが多くありました。

学校でも指導を受けているためか、入退室のマナーなどの振る舞いにおいては特に問題ありません。
しかし、肝心な「質問に対する回答内容」が浅い子が多くいました。
これは、「自己分析」が出来ているかできていないかの差に如実に顕れておりました。

高校生の多くは「自己分析」の重要性を把握しておりません。
本来なら面接練習や志望理由書を完成させる前に自己分析をある程度実施し、自分の考えや価値観を把握しておく必要性があります。

そのため、自己分析を支援するため、数多くの質問を投げかけるものの、返ってくる言葉は文章ではなく単語レベルなんていうことも。
「どうしてこの子たちは自己分析を深めることができないのだろうか」と思いあぐねておりました。

「質問に対する回答内容」が深く、よく自己分析できている子と、そうではない子には「語彙力の差」が大きい印象を受けました。
さらには、その子の通っている高校の偏差値、その子の全国偏差値も影響あるのではないかと考えれます。
偏差値が高い子は、自己分析も慣れればかなり深めることができている一方、偏差値の低い子は、自己分析の進捗が遅いのです。しかも表現内容がやや抽象的であることが多く見受けられました。
偏差値が低くても、読書や現代文が得意な子、論理的に物事を考えることが好きな子は自己分析に対してすぐに慣れているようでした。
そのため、「語彙力」が豊富であればあるほど、幅広く自分のことを伝える手段が増えるということなのではないかと思いました。

以上はあくまでも経験則でしかありませんが、語彙力や知識(偏差値)の差が自己分析の進捗速度に関連があるのかもしれません。

ちなみに、京セラ創業者である稲盛和夫さんはこのようにおっしゃっていたことがあるそうです。
「語彙力がないと自分の想いを正確に表現できない」と。
そのため、稲盛和夫さんはメモなどには事実面だけではなく心理描写を表現するように心がけていたそうです。さらには、多分野にわたり書物を読み漁っていたそうです。経営者ともなりますと、他業界の方と面談することも多いと考えれるため、とても説得力のあるエピソードです。

ぜひ、就職活動や大学入試などで面接を控えている方は、自己分析の方法を身に付けることももちろんですが、それにあわせて多彩な表現に磨きをかけるためにも多分野に触れてみることもよいかと思います。そのようにすることで、より具体的により正確に自分の想いを伝えることができるため、相手と認識にズレが生じることも最小限におさえることができるかと思います。

一読してくださって誠にありがとうございました。
これからも引き続きよろしくお願いいたします。

by キャリアサポーターYusaku
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す