#2 ”分析”には「本質を見る力」が欠かせない。

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こんにちは。キャリアサポーターYusakuです。
ブログをご覧になっていただきましてありがとうございます。

皆さんは「抽象化」と「具体化」は得意でしょうか。
人と話すとき、文章を読むとき、交渉場面、資格の勉強など、あらゆるとき場面の「情報整理」を必要とされるときには役に立つ思考です。

個別指導塾で勤めていた時に、講師(社会人・大学院生・大学生)の授業を傍で観察していました。
そのときに、気付いたことの一つとして「抽象化と具体化」が得意な人と苦手な人とでは、生徒のニーズの汲み取り方に差が生じていました。
特に、演習時間後に不正解問題の解説をしたのちの指示内容に差が生じていました。

抽象化と具体化が得意な講師は、1問解説したのち同じパターンの問題をピックアップして演習するよう指示を出します。
一方で、抽象化と具体化が苦手な講師は、1問解説したのち、そのままテキストの続きの問題をただただやみくもに演習するよう指示を出すのです。

もちろん問題演習に多く取り組むことは学習内容を定着させるためには必要ではあるため、一概に後者の指示内容を批判することはできません。
しかし、限られた時間内で効果的に最大の学習効果を追求するならば、演習時間よりも「解説時間」の方が高価値です。生徒にとって、演習は家でも実施できますからね。
しかし、解説は他者の説明がないと自分では理解できないことが多いはずです。だからこそ、「解説時間」を多く確保する方が大切です。

さて、それでは「具体化と抽象化」が得意な人と苦手な人とではどうしてこのような差が発生するのでしょうか。

具体化と抽象化とは、すなわち「物事の本質を見極める力」と言えます。
つまり、この思考方法が身についている人は、「パターン化」ができます。
個別具体的事象が複数あっても、そのうち共通する事象を見抜くことができます。
だから、先ほどの講師の授業においても共通する事象(=ここでは生徒が苦手としてつまづいている本質)を見抜くことができ、共通する問題のみをピックアップして効率よく演習指示を出せます。そして、生徒も「自分でもできた!」と成功体験を積みやすくなります。
しかしながら、講師が本質を見抜くことができないと、ただ問題演習を順に実施していくだけなので、生徒からすると自分ひとりでも解ける問題も実施してしまうことになり、時間を浪費してしまいます。
(ちなみに、具体化と抽象化が得意な講師は、生徒への指導中に用いる喩え話が上手です。)

以上、個別指導塾での内容に触れてきましたが、大切なのはここからです。
(もう少しだけお付き合いください。)

この「具体化」と「抽象化」という思考はあらゆる場面でも生きてきます。
とくに「分析」の場面ではかなり力を発揮します。
既にお伝えしましたが、「具体化と抽象化」は「物事の本質を掴むこと」です。
とくに就活生の場合は自己分析が必要となるでしょう。
そのときに、個別具体的な事象(エピソード)しか見ることができないと、自分の特徴や強みに気づきにくいのです。
しかし、個別具体的な事象を複数から共通する本質を見抜くことができると自分の強みや弱み、性格、傾向などを掴みやすくなります。

思考は”癖”になっていることが多いです。”癖”は「意識」と「フィードバック」がないと変えづらいものです。
そのため、ぜひ、一度自分の思考を見つめてみてください。

このような思考に関する内容はまたどこかで深掘りしたいなと思います。
お読みいただきましてありがとうございました。

By キャリアサポーターYusaku
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