【医師による解説】胃バリウム検査中止基準

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コラム
こんにちは、内科医と産業医をしております。
新年度を迎え、健康診断の時期となりました。
胃のバリウム検査が中止になった方からご質問を受けたので、説明します。

胃のバリウム検査 一般的な中止基準

・1人で立てない(検査中体勢を変えるので、怪我の可能性あり)
・過去にバリウム検査でアレルギー症状を起こした
・腸閉塞や強度の便秘がある(腸に穴が開いたり、腸閉塞を起こしたりする可能性がある)
・日頃から誤嚥をする(バリウムが肺の中に入ってしまう)
・妊娠中(胎児へのX線曝露)
・潰瘍性大腸炎やクローン病など腸の病気があり、不安定(特に主治医の許可を得ていない場合)
・過去2週間~1ヶ月以内に、ポリープ切除術やお腹の手術を受けた
・バリウムが飲めない(そもそも検査にならない)
・人工透析や心臓病で、厳密な水分制限がある(特に主治医の許可を得ていない場合)
・朝食を摂ってきた(食物残渣により検査の結果を正確に判断できない)
・X線装置の許容体重を超えている

それぞれの施設基準もあるので、ご参考までにしてください。


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