【専門医による解説】酸素マスク3種類の使い分け

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こんにちは、呼吸器内科医と産業医をしております。
コロナが流行してから、酸素マスクについてのご質問を受けることが増えました。
人工呼吸器のマスクを除いて、酸素マスクには主に3つあるのをご存じですか?

酸素マスクには主に3種類ある

1)鼻カニューラ

カニューレ・マスク.jpg
鼻に直接酸素を供給し、低濃度の酸素吸入に適しています。装着したまま会話や食事をすることができるタイプです。
一般に5~6L/分以上の酸素投与では鼻の粘膜への刺激が強くなるので、そこまで酸素投与が必要のない方に使用します。
酸素流量が1L/分流量が増加するごとに約4%吸入酸素濃度が上がるとされています。
例)酸素1L/分→21(空気に含まれる酸素濃度)+4=約25%
 酸素3L/分→21+4×3=約33%

2)マスク

マスク.jpg

鼻及び口から酸素を供給し、通常5~10L/分の酸素投与を行います。

3)リザーバー付きマスク

リザーバー付きマスク.jpg
リザーバー(酸素の貯留袋)付きのマスクは、高濃度の酸素が必要な重症な方に使用します。通常6L/分以上で使用し、酸素流量が必要1L/分流量が増加するごとに約10%吸入酸素濃度が上がるとされています。

マスクの種類や肺活量、病態にも左右されますが、一般的にはこのようになっています。医療相談・受験勉強のご相談はこちらから↓







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