チームのやる気を高めるマネジメントのやり方

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コラム
組織をまとめる力ってめちゃくちゃ大事ですよね。
組織というと、会社の部署やチームプロジェクトのメンバーとか
学校でいうなら学年の担当チームや学級単位かもしれません。

一人一人みんな違うからそれをまとめるのって大変。
そもそもリーダーとフォロワーという組織構成的にリーダー役を経験する機会がなかったのに、いきなりリーダーになっちゃうこともあります。

どうしたらチームが目標に向けて頑張れるのだろう?
どうしたらみんなのやる気を奮い立たせることができるのだろう?

悩まれている方も多いのではないでしょうか。

今日はハーバードビジネススクールの名誉教授テレサ・アマビールさんとスティーブン・クレイマーさんの本【マネージャーの最も大切な仕事】からマネジメントで大切なことをご紹介します。

【成功と幸福の秘訣】
「私たちは、勘違いしていたのかもしれない。売上の達成、成功や勝利といった結果が全てであり、可視化された目標に向かってまっしぐらに突き進むことが最大の成果をもたらすだろう、と。」

何か目標を掲げて、報酬を与えれば人はやる気を出して行動できるのではないかと考える方は多いのではないでしょうか。しかし、それだけではないそうです。

成功と幸福を実現するための秘訣は、豊かな【インナーワークライフ】だといいます。

【インナーワークライフとは】
著書の中では"個人的職務体験"と訳されています。
つまり、それぞれの人が仕事を通して得られる充実感です。
これを豊かにすることで、メンバーの創造性や生産性、帰属意識や目標へのコミットメントが高るといいます。

そりゃ仕事や活動に対する充実感があればモチベーションが高まりそうですよね。

では、インナーワークライフを構成するものは何なのか。3つあります。
①感情
②認識
③モチベーション

感情は、環境の中で起こるできごとから発生するポジティブあるいはネガティブな気持ちのこと。
認識は、マネージャー、組織、チーム、仕事、ひいては自分自身に対する好意的あるいは敵対的な印象のこと。
モチベーションは、何かをする際あるいは何かをしない際の原動力のこと。

この3つの要素が、人が仕事から得られる充実感に影響するということです。

【インナーワークライフをサポートする要素】
なにが仕事の充実感に影響するのかがわかりました。
では、感情、認識、モチベーションにポジティブな影響を与えるにはどうしたらよいのでしょう。

著者は3つのカギを紹介しています。
①やりがいある仕事における進捗
②触媒ファクター
③栄養ファクター

①やりがいある仕事における進捗は、自分のやっていることが進んでいる感覚ですね。これめちゃくちゃ大事!これが充実感を感じる上で1番大事!
今やっていることが本当に意味のあることなんだと認識させること、そして自分のやった仕事の結果がわかるようにデザインする工夫が必要です。
漫画「ドラゴン桜」でもこんなシーンがあります。

進捗の科学.png

人は前に進んでいる感覚が必要です。
マネージャーやチームを管理する人にとって最も大切なのは「チームや部下にとってやりがいのある仕事が、毎日少しでも進捗するよう支援する」ことなのです。

②触媒ファクターは、仕事を直接支援するできごとのことです。
・明確な目標はあるのか
・主体的に仕事や活動に取り組むことができるのか
・必要な設備、資料、情報、材料、人材はあるのか
・十分な時間があるのか
・フィードバックが得られるのか
・お互いをフォローしあえる環境なのか
・意見やアイディアを出し合えるのか

などがあります。この辺も大事ですよね。
内発的動機付けの話にもあった、主体性が損なわれるような環境ではモチベーション上がらなさそうです。立場が上がればコントロールできるものもあると思うのでおさえておくとよろしいのではないでしょうか。

③栄養ファクターは、そのチームメイトの心を奮い立たせる対人関係のできごとです。
・尊重
・励まし
・感情的サポート
・友好関係

などがあります。大事ですね。
これは内発的動機付けの関係性にあたるところでしょうか。管理する側の立場や権威を利用してメンバーを尊重したり励ましたりするとより効果がありそうですね。


チームをマネジメントする立場の方は、進捗のフィードバック、触媒ファクター、栄養ファクターを意識しながらマネジメントすると、チームメイトがより幸せに活動できるようんなるのではないでしょうか。
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