あなたにとってのストレスって、どんなことですか?
まず、病気、転職、転勤、離別・死別、災害など、誰にとっても大きなストレスがありますね。
でも、ひとつひとつはたいしたことのない小さなストレスも、積み重なるととてもやっかいです。
ストレスのメカニズムをしっかり整理してみましょう。
人間関係、勉強・仕事内容などのストレッサー(ストレスの原因となるもの)により、ストレス反応が起こります。
ストレッサーにいろいろな種類があるように、ストレス反応も人によってさまざまです。
ストレス反応を大きく分けると以下の3つになります。
心理面
・気分の落ち込み
・くよくよする
・怒りっぽくなる など
→モヤモヤでいっぱいになり、集中力が落ち、適切な考え方ができなくなって
さらにストレスがたまる!
行動面
・家にひきこもりがちになる
・人との接触を避ける
・やる気が起きず先延ばしにする
→やるべきことをやれず、さらにストレスがたまる!
身体面
・食欲不振、不眠
・疲れ、倦怠感、肩こり
・頭痛、腹痛、胃痛など体の不調 など
→体の調子の悪さに気持ちが集中して、さらにストレスがたまる!
いずれも、ストレスをためこむとよくないのは明白ですね。
「いまにも水があふれそうな水槽」
「いまにも割れそうにパンパンに張った風船」
のようにたとえると、イメージしやすいでしょうか。
ストレスをため込む前に気づく!
これが第一です。
「なんだ、そんなこと簡単じゃないか」と思われるかもしれませんが、
ストレスを抱えこみやすい方には難しいのです。
「気づいたら寝込んで起き上がれなくなった」「すごく痩せてしまった」
「ちょっとしたことで泣いてしまう」「このところ全然笑ってない」
など、心身に大きな変化が起こって初めて気づいても、「だいじょうぶ、がんばる」という方もいらっしゃいます。
まずは自分の変化に敏感になりましょう。
自分で気づきにくい方は、周りの方の意見を聞くのもよいでしょう。
職業柄わたしもそうなのですが、
継続してお会いしているクライアントさんのちょっとした変化=顔色、声のトーン、話すスピードなどにはとても敏感です。
それらから調子の良い悪いを察し、「ああ、あまり眠れてないのだなあ」とか「元気そうに振舞っているけど、何か心配事があるんだろうなあ」などクライアントさんの内なる部分を想像しながらお話をすすめます。
次回以降、じゃあどうすればストレスとうまく付き合えるかについての具体的な工夫を、心理学的観点から書きたいと思います。