とある会社様の第2回社内TOCを終えて…。

記事
学び
こんばんは。
己を知るために生きている、大畑と申します。

先月に以下の記事で書かせていただいた企業様で、この昨日・今日とTOC研修の講師を務めさせていただきました。

「TOCとは?」というところは、上記記事に書かせていただいておりますので、ご興味のある方はご覧くださいませ。

今日はこの2日間で感じたこと・学んだことを書き残しておきたいと思います。

今回の研修の経緯と見えてきたこと

今回ご依頼いただいた企業様は、半年程前の第1回TOC研修で幹部スタッフ、総勢12名の方々が参加されておりました。

結論を先に言ってしまうと、TOC研修を受けた後、幹部が現場に向かって実際の業務を見る(See)することで根本原因を探って、それを改善するための手を打っていくプロセスが不可欠です。

そのプロセスの必要性を感じていただくために、現場のスタッフの方も10数名、今回の研修にご参加いただきました。

結論としては、幹部←→現場の方々の認識の相違や、視点の高さの違いがハッキリと見えてきました。

幹部の方の良かれと思って行う提案も、現場の方からは「何で分かってもらえないんだろう…?」という心の声が聞こえてくるようでした。

なぜなら、私の本業の現場でも約3年前にそんな状況にあり、とても事象が似ていたからです。

今回は今までの3年間で、私なりに取り組んできた「幹部の仕事」についてアウトプットします。

幹部の仕事① 社長の意図を汲み取る

私の会社では、幹部は社長から直接、経営計画書・経営理念などに沿った戦略を伝えられて、それを戦術に落とし込み、現場に伝えて仕事をしていきます。

1人1人の幹部は、社長の意図を100%汲み取れているのかどうか…?
答えは限りなく"No"に近いと思います。

幹部は現場よりは社長に近い位置で仕事をしている。
とはいえ、社長と幹部は違う人同士なので、100%はありえない。
けれども、それでも社長の意図を可能な限り汲み取り、それを現場に受け入れやすいように伝える。

1人で汲み取れないなら、複数人の幹部で汲み取れそうなところを協力して汲み取る。

これも幹部(達)の仕事だと私は考えています。

幹部の仕事② 評価軸を定める

現場は幹部が解釈した内容で伝え聞いた話を元に業務を行います。

その業務は会社で決められた評価制度に基づき、定期的に評価されます。

この「評価軸」が社長→幹部→現場で共通認識として腹落ちしていないと、現場スタッフは「言われたからやっている」という受身の姿勢になりやすく、何かあった時に「幹部」もしくは「別のスタッフ」のせいにする傾向があると感じます。

そのため、現場には「どんなことを評価してほしい?」と聞いてみて、その評価軸と会社が求める評価軸のすり合わせも、幹部の重要な仕事だと思います。

幹部の仕事③ 現場に向かう

社長は戦略を決め、幹部は戦術を考え、現場はそれを実行する。
という流れの場合、幹部は戦術を伝えて任せっきりにするのではなく、現場が意図した流れで業務を進められるまで、時間を使うことも仕事の一つと私は考えます。

初めて自転車に乗る子供に、補助輪や大人の付き添い・フォローがないと、乗れるまでに挫折してしまう可能性が高くなるように。

初めて伝え聞く戦術というのは、現場は戸惑いが生まれやすいもの。

だとしたら、その戸惑いを最大限軽減し、現場の納得感を高めて前向きに取り組めるようにするのも、幹部の仕事。

時には、非情とも思われる決断をしないといけない時もあるかと思います。
その際に必要なのは「今より必ず良くする!必ず成果につなげる!!という覚悟」で、どこまで腹を括れるか。

差し出がましいとは思いましたが、幹部の仕事①〜③について、研修終わりに社長と幹部の方数名にお伝えさせていただきました。

感想文を読んで

TOC研修は終了直後に、参加者全員に感想文を書いていただいております。

主に「研修について」「講義について」「今後について」の3つを書いていただくのですが、とある幹部の方がこんなことを書かれていました。

「先入観やコミュニケーション不足が課題だということが分かりました。
 目標・全員のベクトルを同じ方向に向けられるか?一気にできるとは思っておりません。
 毎月少しずつの改善を積み重ねて、次回お会いする際には、自分・部署・会社が大きく変わった姿を見せたいと思います。」

また、現場の新卒社員の方はこんなことを書かれていました。

「大変な仕事が沢山あって、もうどうしようもなく見て見ぬ振りをしてしまうところがあります。
 ゲームを行って、それを元に実際の業務のボトルネックを探すという流れが分かりやすく、普段は難しいと億劫になっていたことを話す余裕が生まれました。
 どこがボトルネックなのか?アラートを上げたり、コミュニケーションを取ることが重要だと改めて分かりました。」


全員とまではいかないかもしれませんが、数名の幹部・現場の方々へ「何が根本原因なのか?」に気付くキッカケ作りは果たせたのかな、と思っております。

なお「成果が出なければインスト(講師)のせい」という私の尊敬する方の言葉があります。

せっかくのご縁なので、成果に繋げられるよう、今後も定期的にフォローアップしていこうと決めました。



もし、このブログに記載した「TOC研修」にご興味がありましたら、以下のサービスでお気軽にご相談くださいませ。





今後も人の成長に関わって、自分自身も成長していく毎日を過ごしていきます。
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す