小規模サロンにおいて、オーナースタイリストは選手兼任監督として働くことが多いです。
しかし、スポーツにおいても選手兼任監督のチームが強かった例はほとんどありません。
それは、プレイヤーと監督とではミッションが異なるからです。
監督の、サロンでいえば経営者の役割は、状況から未来を予測し、作戦を立てること。
そして適宜プレイヤーを動かし、勝ちにいく。この目線はプレイヤーを続けていてはなかなか身に付きません。
「名選手は名監督にあらず」。名監督になりたいならば、その職務に専念し、勉強しなければならないのです。
職人経営の弊害はまだあります。オーナースタイリストはえてして人に仕事を任せるのが下手。自分でやった方が早いからです。
しかし、そのままではいつまでたっても下が育ちません。人が育たない、効率が悪い。みんな疲れ気味・こうしたチームで、プレイヤーは安心して戦えるでしょうか?
強いサロンづくりの第一歩は、経営者が経営者としての時間を増やすこと。その時間が増えるほど、サロンはうまく回り始めます。
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