2・6・2の法則②

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ビジネス・マーケティング
昔からよくある「見て覚えろ」「技術は盗め」「1回で覚えろ」はダメなやり方と言われます。これが通用しない理由も2・6・2の法則から考えてみましょう。

まずこの方法のメリットから見てみます。

「見て覚えろ」「技術は盗め」「1回で覚えろ」という指導方法でも食らいついて結果を出す人はほぼ間違いなく“太上”です。従って、手っ取り早く“太上”かそれ以外かを見極めるのには非常に都合が良いと言えます。さらに言えば、そのような“弟子”だけを認めて弟子のようにすれば、教える側のスキルはほとんど必要ありません。ですから本当に優秀な人材をごく限られた人数だけ育てれば良い場合にはそれで良いのです。昔ながらの職人さんの世界では今でも有効かもしれません。

ところが、会社組織ではそうはいきません。“常”が大半なのです。「見て覚えろ」「技術は盗め」「1回で覚えろ」は人を育てる技術ではなく、“太上”=資質のある人を見極めるための技術です。

“常”“太下”は「見て覚えろ」「技術は盗め」「1回で覚えろ」では育ちません。このことに気づかず、効果の出ない指導や教育を繰り返しても無意味です。“常”“太下”を指導する場面においてトレーナーが「見て覚えろ」「技術は盗め」「1回で覚えろ」を使うことは、この原理原則に背いています。だからダメだということです。自らのスキル不足を誤魔化して管理すべき対象に対してマウントを取る自分勝手な行動でしかありません。



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