[新人研修]12.不安の正体

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ビジネス・マーケティング
私達人類は経験や知識から未来を予測する能力を獲得しました。これらは自分の将来に夢を抱くことができる能力でもあります。

この素晴らしい能力を獲得した代償として、不安を感じるようになってしまいました。未来予測とは良いことだけではなく、悪い事も想像できる能力だからです。この不安に打ち勝つには二つのことが必要です。

 1つ目は不安に対してできることを模索し、その不安の発生する条件を少しずつ削ぎ落とすことです。これには一定の知識や経験も必要です。新入社員にはまだちょっと難しいことです。そんな時はまずとにかくやってみる。前に進むことで案外すんなりできてしまうこともありますし、何より失敗したとしてもそれは経験になります。

 2つ目は夢と希望で不安を打ち消すことです。表情や言葉をポジティブに変えるだけでもOKです。夢、希望、絆、それらを思うだけでも必ず変化が起きます。なぜなら不安も希望も、全ては私達が作り出した概念なのです。そしてこちらの方法はむしろ若い方が有利です。若いうちに習慣化しましょう。

(雑談ネタ)
特に新人のうちは分からないことだらけです。内定が決まった時や入社式当日は夢や希望が先行していたかもしれません。

 でも実際に仕事が始まってみると、「本当に自分にできるだろうか?」という不安も膨らんでいるのではないでしょうか?そこで、今回は「不安」にスポットを当てる回となっています。

 私達はリスク回避のために不安を過大化してしまうことがあります。これは外的に襲われるリスクを回避するための本能の働きでもあり、不安感が湧き出ることを抑えることはできません。不安の可能性を察知して回避することで、私達の祖先は生き延びてきたのです。今は生命が脅かされる危機に直面することは少ないとはいえ、本能にこれが残ってしまっていることは仕方ないことです。

 不安の90%は起きないとの研究もあるそうです。不安が膨らんできても、「ああ、自分は生きようとしているのだ」などとポジティブにとらえても良いのかもしれませんね。落ち着いて不安回避の方法を探りましょう。
(雑談ネタ2)
不安の正体を知ることで、不安への対処もしやすくなります。

 1つ目に示した方法は勉強や経験を積む以外に方法はありません。時間はかかりますが地道に身に着けていきましょう。

 2つ目はいろいろな方法があります。夢や希望を書き出して時々振り返るのも一つ。物事をプラスに捉える、いわゆるポジティブ思考を鍛えるのも一つです。研修の終盤で実践をしますので、待っていください。(※ここで例示するのはだいぶ先の回となります。)
★追記
マズローが言うには、人間は大きな精神的成長を果たす前にある種の不安感に襲われるものです。この不安は病的な意味での精神不安とは異なり、次のステップに進むべき段階にありながらそれが実現できていないという存在の意味そのものに対する不安としています。

今自分が感じている不安の種類がこちらであれば、これはもう如何にしてでも前に進むべきです。不安を取り除く方法は同じです。知ること、実行することで不明な領域を取り除くことで不安を払しょくしていきましょう。

これはダニング・クルーガー効果としても知られています。人間の自信は無知なうちはぐんぐん伸びます。知識を増やし、経験を積むことで自分に欠けている部分を知ることになり不安が膨らむことで、自信が一旦低下します。しかしそこからまた勉強することで再び自信がついてくるということです。

次のステップに進むときには必ず不安を伴うもの。それを理解しているだけでも心の準備ができるというものですね。

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