[新人研修]5.まずは3年は続けよ(松下幸之助)

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ビジネス・マーケティング
社会人とは自分の価値を知り、自分の価値で稼ぐ人と言っても良いと思います。ではあなたの価値とは何でしょうか?学生時代に経験したこと、勉強したことの価値は否定しませんが、それがいきなり役に立つことは稀です。厳しいようですが、現実です。

 社会に出たばかりのあなたの価値は会社の先輩の誰よりも大きな余白、つまり将来性や成長性にあります。会社はそこに期待して研修や教育を行います。
 学校ではお金を払って教えてもらっていましたが、社会人はお金を受け取って教えてもらっています。今この時間も会社は皆さんに給料を払っています。皆さんに投資をして、より価値の高い人間になってもらい、それによって生まれた価値を会社やお客様に提供することで「会社の利益に貢献してくださいね。」と期待しているわけです。

 会社の投資に対して皆さんが返済ができるようになるのは、せいぜい3年後くらいから。松下幸之助も「まずは3年は続けよ」との言葉を残しています。初めてのことの連続で大変なことが多いと思いますが、まずは3年間は精進です。
(雑談ネタ)
社会人とは会社や組織に所属して働く人であると定義をした人がいます。しかしこれはもはや陳腐化した考え方です。

この定義では子供に大人気の職種として上位にあるユーチューバーは社会人とは言えません。でも彼らは彼らの価値をフル活用して稼いでいます。彼らも立派な社会人です。

ある年のダボス会議では「今生まれた子供が将来、今はまだ存在していない仕事に就く可能性は65%」というデータが発表されたそうです。新しい仕事が生まれる分、新しい働き方も生まれています。

政府が進める働き方改革でも働き方はどんどん変わっています。個人事業主的にダブルワークをする人も増えていくかもしれません。今までは認められなかった種の価値がこれからは評価されることもあるでしょう。

働く側も自分の価値を活かさねばなりませんが、雇用者側もその価値観の変化に対応しなければ人材の確保が難しくなっていくと思われます。

「まず三年は、じっくりと腰を落ちつけてがんばってみることが大切でしょう。それは、何よりも自分自身のためになることで、もし万一、三年間一生懸命やってみて、それでもどうしても自分には適していない、別の仕事につきたいということになっても、三年間腰をすえて取り組んだことは、少しもムダにはならないと思います。」(松下幸之助著「社員心得帖」PHP研究所二八頁)

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