[新人研修]3.地方の中小企業で働くということ

記事
ビジネス・マーケティング
私はユニバーサルスタジオジャパンでキャリアをスタートしました。福利厚生も豊富で、他ではできない特別な経験も出来ました。その後は南米で2年間暮らしてから日本に戻り、中小企業を渡り歩いています。

 中小には中小の良さがあると私は思います。それは一人一人に課せられる役割が多岐にわたることです。私は中小企業とはいえ、急成長した企業にたまたま所属できました。おかげで私自身のキャリア上の最も分厚い部分は企業で培われたものばかりです。

 人間は集団になると2:6:2の割合に分かれます。優秀な2割と、普通の6割。残りの2割はなかなか結果を出せない下位グループです。高学歴で優秀な人材は大企業に入りやすい。でもせっかく大企業に入っても統計学的には2割程度は日の目を見ないということになってしまいます。

 中小企業で頑張ればその2割を逆転して充実した生き方をすることも不可能ではありません。昔から「鶏口となるも牛後となるなかれ」と言いますが、中小企業で働く意義を実に明快に表している言葉だと私は思います。
(雑談ネタ)
とはいえ、若いうちに大企業に入る機会があるのなら一度は挑戦してみる価値はあると思います。特に東京、そうでなくても大坂や名古屋のような大都市の企業で働くことや都会の生活で得られる様々な情報やチャンスは地方の中小企業ではなかなか得られません。

 でも現実にはそのような話はありません。中小企業に入ったからにはその中で自分を成長させていくのです。

 色々なことが揃っている大企業とは異なり中小企業では自分で考えて自分で動く必要があります。この環境が中小企業の最大のメリットと言ってもいいでしょう。

 今はインターネットを介してある程度の情報は都会でなくても手に入れることができます。明治維新のアクションも地方の志士から始まりました。時代はどんどん変わっているので臆せず進みましょう。
(雑談ネタ)
私をアピールするための雑談です。

 終身雇用が長らく続いた日本では転職回数が多いことはなかなか評価してもらえません。でも地方の中小企業ほど、昔ながらのやり方や価値観に縛られがちです。新しい価値観を模索したいのであれば、いろいろな経験をした人物に積極的に関わるべきです。

 先の市田柿の潜在的な価値に気づいたのは市田柿農家でもなく、地元の農協でもなく、東京都民のニーズを肌感覚で知っていた人物であったのは疑いのない事実です。

 もちろん、ただ単に転職を繰り返しただけの人は使いものになりません。松下幸之助も「3年は続けよ」と継続性の価値を認めています。

 どこの会社でも「この人は他では使ってもらえないだろうなあ。」という人が長年勤めているのは珍しくありません。居続けることにもその価値はあります。しかし一方で優秀な人ほど条件の良い会社に移ってしまうなんて話もよくある話です。一つの会社に努め続けていることは、必ずしも優秀さを証明するものではないこと。実は誰もが気がついている事実です。

 信頼できる人かどうかを見分ける原則として孔子は
1.小さい約束を守れる人
2.時間を普段から守れる人
3.決めたことを続けられる人
と説いています。
 ポイントは3つ目です。決めたことを続けているという評価は、一つの会社に居続けたということだけはありません。会社を転々としているようでも、決めたことを続けて様々な視野を持って価値観を高め続けているかどうかを見極めれば良いのだと私は思います。

 そして個人的にはそういう企業が増えると私みたいなものは生きやすくなるなと(笑)
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す