(先週の続きです)
『ただ仲良くるだけでは勝ち取れないもの』
そうやって心理的安全性を用いた人材育成の成功例を示した上で、社内の改革では厳しい話もしなければなりません。実のところ、私の勤務先の地域での評判は良くありません。というか、悪いです。これは過去にワンマン経営者が積み重ねてきた言動の結果です。
課題は経営者だけにあるのではありません。末端でも他者を攻撃する人もいましたし、私より上の役職者の中にも派閥抗争やハラスメントに熱心な人も居ました。いわゆる“人罪(じんざい)”です。またパワハラと言われることを恐れて泣き寝入りする管理者もいて、それは真面目にやっている人のモチベーションを奪います。
注意や指導がパワハラになるなんてアホな話は本来はあり得ません。やり方の問題です。もっと言えば、管理者としてのスキル不足の言い訳にパワハラを使っているだけです。私はそこには手を抜きません。人罪に対してはあの手この手で退場してもらいました。目立つところから順に私が対処して、組織はだいぶ浄化してきましたが、闇はまだあります。組織である以上、全てが丸く収まることはありませんが、解決できることは手を打つべきです。
心理的安全性と、みんなが仲良くすることはイコールではありません。心理的安全性を乱す人に対しては毅然と対応することも、心理的安全性の導入初期には避けて通れない道だと思います。
(明日に続きます)