「聞く」「訊く」「聴く」(下)

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ビジネス・マーケティング
(昨日の続きです)

誰かの話をただ「聞く」だけではかえって不信感を招くことがあります。相手に対して関心を持って「訊く」、共感を示して心を傾けて「聴く」ことが相互理解を深めます。特に傾聴は多くのコミュニケーション研修でも重視されます。

しかしこれがなかなか難しいもの。私達は誰かの話を聞きながら、どんなふうに返事をしようかと考え始める癖があります。こんなことを考え始めたら脳のリソースの一定割合は話を聞くことよりも自分が話すことを考えることに割かれてしまいます。でも傾聴するためにはこれを抑えて相手の話に集中しなければなりません。

その上でレスポンスを返すことでようやくコミュニケーションは完成します。コミュニケーションが一方的であったり軽かったりすれば、そのように扱われた人は自己有用感を傷つけられます。そのような場に帰属意識や熱意を持ち続けることは不可能です。

人が会社を辞める理由の半分から8割以上は人間関係とされます。ほとんどの人はコミュニケーションが苦手なのです。リーダーや幹部クラスは部下達の力を使って組織で結果を出すことが求められます。コミュニケーションスキルを学ぶことは必須です。

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