新人教育トレーナー研修052 脳は情報を取捨選択する

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カクテルパーティー効果という言葉があります。周りがガヤガヤと賑やかな状況でも、私達は目の前にいる人や、話を聞きたい人の声に耳を集中させることができます。例えば今皆さんは私の話に耳を傾けてくれています。この時に部屋の外から聞こえてくる音やエアコンの音(※周囲の環境音によってセリフを変えてください)は気にならないはずです。このように不要な情報をカットして必要な情報にフォーカスできるのが私達の脳の機能です。

機械やコンピューターではこうはいきません。例えば補聴器を嫌う高齢者は少なくありません。音は大きく聞こえているはずなのに「よく聞こえない」「うるさい」と仰います。補聴器は聞きたい音だけではなく、全ての音を大きくしてしまいます。単純なハウリング(キーンという音)だけが原因ではなく、雑音も取捨選択していないため、これが違和感となってしまうのです。視力も同じです。私達は見たいものにフォーカスします。

例えばAさんはお腹が空いています。Bさんは喉が渇いています。今二人の目の前にお菓子と水があります。するとお腹が空いているAさんは積極的に食べ物の情報を得ようとしてお菓子に注目します。反対に喉が渇いているBさんは水に注目します。

目の前に同じものがあっても、脳が優先順位を付け、見るものが変わってくるのです。いつも使っている道にいつもある道路標識をいちいち意識して見ている人は居ないと思います。会社内のポスターや掲示物なども貼りっぱなしにしておくと誰も見なくなります。これも脳が不要な情報をカットする働きです。
これは必要な情報を素早く処理するための私達の脳の優れた機能ですが、この人による認識の違いがミスコミュニケーションの原因にもなってしまいます。


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