ごそごそ…何か気になるのかな?認知症者の入院生活

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コラム
今日は病院でつける装着物について認知症者がどう感じるかについて。
病院に入院してくると、身体にいろいろなものが装着されますよね。

例えば、Spo2のセンサーや点滴ルート、テレメータのコードにベッドサイドモニターがベッドの隣にあったりなど…
これらはついつい私たち看護師は何気なく装着祖、「つけてても別に普通でしょ」って思ってませんかね。

さて、ここで問題です。

これらのものを家や施設で装着している人は何人いるでしょうか。

あまりいないことだと思います。


あくまで家や施設は生活の場であり、生命をモニタリングする機械や点滴などの治療道具は行われていないことが多いでしょう。

だって、する必要がないですから。

このことを踏まえ、病院に入院してきた認知症者がモニターや点滴などをいきなり装着されたらどう思うでしょう

・Spo2のブロープは指を挟まれて痛かったり、不快かも…
・自分の腕や足に針を刺され、勝手に変な管がついている…これはなんだろう…いらないから抜こう
・ベッドの隣にピッピッと音がする変な器械が置いてある。邪魔だ、不快だ
という思いや行動につながることが想像できますでしょうか。

認知症者はその場の環境に慣れることが困難な人たちであるといえます。
ただでさえ、入院という異常な刺激の中にいます。

そのうえで普段の生活にないものは触れたり、目に見えたりすることは過ぎた刺激となります。


そしてこれらの刺激がせん妄や認知症の症状を増強させる要因の大きなきっかけとなってしまうのです。

よって、なるべく刺激を少なくするような対応をしてみましょう。
例えば、
・Spo2センサーは挟むものから、テープ式のものにかえ、不快感を少なくする。
指に設置して気になってしまうなら、こっそり足や耳たぶに変えてみるのも手ですね。
・点滴ルートは腕や足に沿わせて包帯保護し、本体はカーテンやタオルで隠すことはできないでしょうか。
目に見えないだけでもだいぶ刺激は少なくなります。
・テレメータやモニターコードはひとまとめにして、肩口からだすなど、物品の整理はできますね。
・ベッドサイドモニターは患者の隣にあるものは大きな音でなければいけないでしょうか。
ナースステーションで把握はできているのならば、音は小さく、本体はカーテンなどで隠す対応をしてみましょう。

入院における認知症者の生活環境を整え、混乱なく過ごすことができるようにしていけるとよいですね。

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