まーたうろうろしてるっ、、、認知症者の徘徊へのケア

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コラム
今日は皆さんよくお困りの徘徊についてのお話をしますね。

病棟でよく起こる、というか、よく認知症者がしているのが徘徊ですよね。

少し目を離すとうろうろ…
あれ、どこいった!?

あ!トイレにいました~!ってのもよく聞きますね笑

看護師にとっても(あ~もう!業務が進まないし!)って思っちゃうこのやっかいな行動。

やめてほしい、止まってほしい…

でも、みなさん、この徘徊の理由って考えたことはありますか?


認知症者であっても一人の人間です。

これまでの生活や自分のやりたいこと、できることなどもあるでしょう。
もしかしたら、認知症者はその自分の思いを体現しようとして歩き出しているだけのかもしれません。

例えば、
・ただトイレに行きたいだけ(でも病院という慣れていない場所なので、トイレの場所がわからない)

・日課の散歩をしたいだけ(でもそれを上手に言葉にして伝えることができないだけ)

・いつも家にある財布を少し確認しておきたいだけ(床頭台にないから探し回っている)

・上記のような目的は、特にみられない徘徊(疾患や薬剤、認知症の器質的なものが要因)
などです。


どうですか。これらの理由がわかればそれに見合った対応もすることが可能ではないでしょうか。

・トイレに常に迷うのがわかっていれば、トイレに目印やトイレまでの矢印をつけて対応はできますよね。

・また、単なる散歩であれば、離院にさえ気を付けていれば見守っていても大丈夫ではないでしょうか。

・財布は貴重品という点からは大金を病院に置いておくのはおすすめできません。

しかし、家人に協力してもらって必要最低限のものが入ったものを置いておくことはできませんか。

(期限の切れたものや返納したときにもらえる)免許証や保険証などが入っていれば【本人のものだ】と確認することはできますよね。

これらはもちろん、安静度や病状の状態、ふらつくなどの転倒リスクを考えたうえでの対応とはなりますが、
きちんと認知症者の「別の場所へ行きたい」「○○をしたい、やりたいから」などといった理由を考えたうえでの対応をしていけるとよいですね。

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