相談者にとって「適切な」アドバイスはかなり難しい

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ビジネス・マーケティング
例えば「ざっくり起業について知りたい」とか「ざっくりアイデアの出し方について教えて欲しい」とかって言われた場合ってことですね。僕が。

ざっくり質問はツッコミどころが一杯

結構これ難しくて、なぜか?
・まず相手のレベルが分からない(レベルとは実践レベルのこと)
・相手の知識や経験が分からない(起業経験はしている?本を何冊か読んだ?誰か知り合いの起業家と話をした?)
・熱量が分からない(どういうレベルの起業をするのか?副業、趣味的、研究として、自分の強みを活かす、人生の見直し的?)
・時間はどれくらいか(説明に要する時間など)
・どれくらいで説明したらいいか(分量とか、資料とかの読むもの、見せるものの話)
・何を知れると嬉しいのか?(相手の要求するゴール、目標となる目安)
とかですかね。どうですか?そういうこと思いませんか?感じませんか?

故に、これらを詰めていくわけですが、でもこれは正論というか、正規のやり方なんですよね。実践としてはこれは使えないんですよ(笑)なぜか?

ざっくりな人はそもそも理解度が浅い

それは、相談者が「こういうざっくり」で聞いてくることで、そもそも上の「ツッコミ」は入らないというか、「見てない」「考えてない」ってことです。故に「詰めた」としても、「えーっとそこもざっくりで」とかになる。なので、これは結構怖いんですよね。

ここで、「相談者」が嬉しいこと、つまり「知りたいこと」が明示されてないわけです。あえていえば「起業の全般を知りたい」わけですが、それってかなり難しいなあと。反則でもなんでもなく、起業の教科書的な本とか、サイトを見せて「これまず読んでください」で終わるようなものでいいのかなと。別にこれは煽ってるのでもなく、不親切でもなく、「適切」であるなとも思うんですよね。あなたはどうですか?

そしてこの嬉しいことが分からないので、Before→Afterというわけで、自分に相談がする前と、提供した後でのAfterが明確ではないんですよ。もちろんなんとなくよかったとか、なんとなく分かった気がするとかになると。まあそうなんですけど、正直不毛というところですよね。

僕は受けないが、相談者の気持ちが分からないわけではない

なのでそういうカジュアルなものがNGとは言わないのですが、非常に気をつけたいと。そして多くはこちらでそれを受けることはなくて、それは別の人か、別のサイトや情報とか他に行ってくれというところで終わらせるというのが僕の実践です。

ここで「アドバイス」といってますが、これも厄介な言葉ですよね。それっぽくなにかいえばいいってことも含みますから。皮肉的というか。でも、実際は、相手に役立つ度合いはおいておいて少しは役立つことがあるよね、ということを期待しているわけです。また受ける側もそれをアウトプットするプレッシャーともなると。気の利いたことを言うみたいなことですよね。

で、そういう相談者を批判して終わりではなく、分かるんですよ。僕も。そういうことをしているかもしれないし、していたかもしれない。自分が知らないことって、「医療の課題についてざっくり教えて下さい」とかいってそうですから(笑)ただ、それって当たり前ですが、色々な領域や専門やその人が医療関係者なのかそうでないのかでも変わるし。つまり立場で変わると。

だから、良い問いかけではないんだろうなと。教えて欲しいくらいはいいけど、関係としてなんであなたに教えないといけないのとか、なんでアドバイスとかをしなきゃいけないのとか。仕事としてお金が発生するとかそういうことがあるのかないのか。このあたりで曖昧になっていくと。

なので、問いかけが適切か、質問が適切かって結構大事かもなというところで今回は終わりたいと思います。聞くなということでなく、聞いてそれでどういう反応を相談者であれば相談者は期待しているのか?ってことです。そこを多分質問に書いたほうが受ける側は楽でしょうね。「あーこの人はそういう期待なんだなってことが分かる」ってことですね。それがないと、結構たいへんです。これ、営業メールで相手になぜ送ってきたかを考えさせるとかってやつと一緒だなと。相手に労力をかけないようにするのは基本ですが、無視するとまあ話が進まないですね。


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