最初の価格付けなど入りはかなり大事

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ビジネス・マーケティング
当たり前ですが、最初安い価格から入るとそれを高くしていくことは結構難しいです。これは「駆け出しは安くやる」ことを否定するわけでなくて、同じ人や同じお客さんや企業で単価を上げるのは困難という意味です。

このあたり結構大事なはずですが、色々と見たところでは、ここを明記している人は少ないと思っています。

非常に細かいようですがかなり大事で、
・Aさんから100円で受けて仕事を始めた。Aさんとは今では1000円でやっている。
・Bさんから100円で受けて仕事をはじめた。Cさんとは今では1000円でやっている。
100円とか1000円はイメージでしかなくその仕事をやれってことではないですよ。それで、前者で考える人もいそうですが、多分ほぼないんじゃないかと。僕が昔無料でやっていたとかそういう人が、今仕事をしているかどうかですが、それはゼロです。今は全然違う人と仕事をしています。
最もアイデアを出すという仕事をやっているのは、違う人と色々な人と仕事をしたいという本質的かつ潜在的な欲求?だからかもしれません、これは僕の話です。

ですので仕事によってはリピートが基本でかつ固定してその同じ人でというのがあるかもしれません。分からないですが、例えばアニメーターみたいなところであれば、アニメーションを作ってという人は「限られる」のであれば、そうやって顧客が変わることがないなら、前者なのかもしれません。と書いていてそうなんじゃないかと思ってきました。

というわけで、業界や仕事によるといえば終わりますが、僕にとっては少なくとも後者が普通というところでした。というか、僕の経験として前者がないだけですから、前者が世界に存在しないのでなく、あるけど見えていないってことだけですね。

長くなりましたが、前置きでした(笑)

価格が安く入るとそこから単価アップは厳しい

本題はこちらです。つまり、価格を安く入るとそこからアップは難しいということです。

安くやって気に入ってもらう→次高くやるということを、わりとあまり経験値がない人は考えがちです。僕もそうでした。ですがこの考えは別の観点で見ると成立しづらいです。

それはなにかというと、「お金を持っている」「お金を支払っても良い」などのお金に対する価値観です。正確には、提供する使役ですね、サービスに対していくら支払うかです。

アイデアってその分面白くて、目に見えないですしふわっとしている。なかなかおもしろい形態です(笑)そのアイデアというものに対してお金を払いたくない人はいらっしゃるんですよ。リサーチとかも似ている感じはします。それを否定しないのですが、そういう考えや感覚であれば少なくともですよ「お客さんではない」、もっといえば「僕のお客さんではない」というだけです。これかなり大事です。あなたが決めていいんですね。

当然決めることでそうでない人、お客さんである人を探す必要がある、または来てもらう必要があるのでそこはセットです。ただ「選り好み」ではな駄目だと。ここが難しいところではありますが、選べるか選べないかだけの二択で考えるとあまり筋が良くないので、そこをバランスしていくのが大事かなと。カスタマイズというか、自分なりの着地点ですよね。

例えば前者の例は10倍となっています。アイデアを1個500円で出すとしてその人に5000円でお願いしますといって通ると思いますか?まず通らないです。つまり、それなら別の人か、頼まないのでいいですわとなる。そういうものです。それが悪いとか良いとかそういうことでなく、議論や交渉の余地があるかどうかだけですね。当然ここで、「私はこうでああでだからこうなのだ」といって、10倍払う価値を理解しはらうことも「なくはない」のでしょうが、その交渉や言語化、様々な力がいることは言うまでもありません。かつ、そこにお客さんが理解出来るということもあるわけです。

ただ99%ですが、絶対無理ではないと思うので、「阿漕に値上げ交渉されしんどかった」と書かれて終わる気がします(笑)

まあ笑い事ではないですが、そんなものです。
で、そうやってそういう人を批判していると思う人もいますが、僕もそういう面もあります。例えば僕が価値をあまりおいてないものがあるとき、そこにお金を出してまでやらないんですね。まあ自分が出来ることは出したくないとかもありますからね。そういうものですよね。(上の話は自分が出来るか出来ないかも価格に影響しそうですが、色々ごちゃつくので割愛しときます)。

価格を上げたいなら別の人別のサービスで

悪くいえばロンダリングです(笑)ですが、意図として経験を駆け出しとかで積んで安くやると。ただそこで知見を得て経験を得たら、別の人ではそこそこ高く請求できる。そういうと悪く言う人もいそうですが、実際にその価値があり見合うなら成立します。それだけです。他に意味はありません。それだけなんですね。

というわけで、僕は後者パターンをオススメするって話でした。

では、前者のパターンで安く入って二度目が来ることはないのか?稀にあるのですが、お断りしています。ならば安いのをやらなければいいのですが、安い=儲からない=やらないというだけで仕事を選ぶと面白くなくないですか?

要するにお金だけではないってことです。これは仕事をする物差しの話なので、色々な物差しがあっていいと思います。つまり、これは僕も知りたいので調べたいからやろうということです。お金は無料は嫌ですが、少なくてもいいと。そういうケースですね。その場合、リピートしても僕がやりたいテーマならありとか、勉強になるとかならありですが、そこの補正がバフされないならまあやらないと。それだけですね。これも他意はないですね。

価格自体を戦略的に上げるのって結構高度です。狙って出来ることってあまりなくて、そりゃ値上げするとか、絞るとかは「意図的にやれる」わけですが、そういうのもなんでそうするか、より深く考えないと「場当たり的」となって大変となります。掲げた以上はそれを一定程度キープしないといけないですから、そのあたりですよね。

とはいえ、あまり難しく考えず、自分の単価安いなあとか、サービス安いなと思ったら上げてみたらどうですかと。そうやって出して「高い」かどうか「安い」かどうかは、サービス価値とお客さんとのセットなので。ブランドものとか高いじゃないですか、でも買う人いますよねと。それだけなんですね。

ここが難しいところもありますが、商売の面白さだと僕は思っています。
なので正解がないのでやめられないかもしれませんね。飽きないだけに商いですね。お後がよろしいようで。
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