ちゃんとしたアイデアを出そうとして何も出ないが最も良くない

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ビジネス・マーケティング
今回は、アイデアを出す時にハマりやすいバイアスについて書いてみます。

バイアスとは思い込みとか、偏りみたいな意味合いです。
つまり、アイデアを出す時まさにその時に、色々と脳や身体が動きます。
その時に、「あーこういう感じの何かが良いな」と思ったとしても、「アイデア」らしきものとして、言語化したり、何か捉えないとそれは「なきもの」として扱われます。

もう一度いいます。

あるひらめき的な何かが浮かんだとします。まさに「!」みたいな感じですよね(笑)でもこれを「つまりこれはXだな」とか「Aだな」とか、何かで表現しないと、「!」はそのまま消えるというわけです。

そんなの当たり前と思われる人でかつメモして記録する、忘れないようにしていればいいですが、多くは忘れるしそれが出来ていなかったりします。

今回はそのひらめく際に、「!」をどう判断してしまいがちかについてです。

アイデア=ちゃんとした使えるものとすると「アイデア」が出てこない

例えば「アイデア」=問題を解決したりする新しい概念という定義を僕はしています。これはそこまで変ではないかなと思うのですが、「アイデア」っていう言葉を使っている割に、「アイデア」の定義がブレることがあります。というか、まあ世の中的には「バラバラ」なんですね。

例えばですが、
・アイデアってひらめきそのものだよ
・アイデアって課題を解決することさ
・アイデアって、面白い手段かな
・アイデアは価値があるものだよ
・意見も一つのアイデアだよね
・実現できないならアイデアではないよね
みたいな感じです。

どれも正解とか間違いとかはないとして、とはいえ問題はそのブレがあることで、「アイデア」というイメージがずれているわけです。
「犬」の話をしているのに、「動物」「虎」「猫」「昆虫」みたいな話をしているくらいずれていると言っていいわけです。

ズレはもうしょうがないとして受け入れるしかないかなと思います。
ただ、「アイデア」に対して期待値を上げたり、ものすごいことをする魔法みたいに捉える人もいます。これはNGだと思っていてそうすると、アイデアの閾値(そこを超えると可視化されるとか、認識できるなどの値のこと)を高くなるため、要するに「大したことないアイデア」を言えなくなるんですね。

誰かに言えなくなる。例えばブレストなどで言えない雰囲気だーとかはまあ可愛い方なわけです。実際は「自分でブレーキを引いて、アクセルを踏んで、進まない!」という感じがピッタリなイメージですから。これは矛盾というか、おかしいですよね?それでは進まない。ブレーキを引いてればね、と。

そこで、アイデアってそんなのでいいんだーとか、こんなのでいいんだーと、つまりアイデアという定義やハードルを下げていくことが僕の一つの大きな取り組みになると考えました。実際には、アイデアのハードルが低いとは、どういうことか?

それは、
・不満を出すこと→これはアイデアの元となりますからOKです
・気づいたことを出すこと→これもその気付きが学習となりアイデアの知識やきっかけとなるのでこれもOKです。
・こうなったらいいなという妄想を出してみる→これも思わぬ視点を生み出すのでOKです。

ん?っと思いました?
つまり、不満でも、気づきでも、妄想でもなんでもアイデアにとっては栄養だし、それを元に育てていく、または組み合わせる、そういう感じです。つまりそこから始めようということです。そっからがまずスタートだし、思ったら即行動でいいわけですね。

大したアイデアでなくてOK!びびらず量を出そう


ここまで理解できれば、アイデアってそんなのでいいんだーという、感覚になりえます。というかなってもらいたいわけですね。

なってしまえば、ここから量が出せます。臆するというか、ちゃんとしたことを言わないといけない、ある種「優等生的」なアイデアをアイデアだと思っているとそこで終わるというか、詰むんですよね。

ここでいう「ちゃんとした」とは、真正面からとかってことです。がっぷり四つでやらなくても、別に背後からでもいいわけです。地中からでもいい、空からでもいい。でも、人はバイアスや認識のスキーマというのがあって、普段の考え方、視点、その状況で如何様にも「はめられる」し、「はまる」んですね。僕もそうです。

だから、量などを出しつつ視点をずらしたり、客観視して寝かせるなどがある。これらはアイデアの思考みたいなパートになるかなと思います。
ここで量を出すとか、あとはちゃんとしたものでなくてもいいは、まさに考え方、発想法そのものと言ってもいいわけです。

そうやってトレーニングしてアイデアを出すことを手抜かずにやっていくこと。

最悪なのは、というか望んでないのは、「ちゃんとした」アイデアを出そうとするあまりに、出てきた「!」を捨ててしまって、「アイデアではない」とか「アイデアが出ない」とかって認識してしまうことですね。

そうではないんですね。

アイデアは「!」をまず書く、出す、話す。それをまず出し切ってしまう。ないならインプットですよ。あれば出すと。そうやって脳をクリア(ワーキングメモリーの方ですね)にして、さらにインプットを入れて、アイデアを考えて出してーの繰り返しです。

これらもトレーニングなので、基本的に誰でも出来ると考えています。

今回はそういった「!」を潰さないこと、アイデアらしきものと思えばそれでいいのだということ。当然上達すれば「アイデア」的な何かの感覚も掴めるし、言語化や状態も出せる気がします。「何か違うような」ではなく「これは発散が足りない」とかがある程度分かってきます。

そこまでいければ僕が言うことはないです。言えなければまだまだ学習余地はある=上手くなれるかもしれません。多分ですが(笑)


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