アイデアはどう生まれるか【思考編】

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ビジネス・マーケティング
今回はアイデアは3段階で生まれるという話で、その第二弾です。
前回は、インプットの話をしてみました。
おさらいしたい方は前の記事をどうぞ。
それで3段階とは何かですが、再掲しますと、
1.色々な情報を取り込んでいく、整理する(インプット)
2.得られた情報から思考する(思考)
3.ひらめいたアイデアを書く(アウトプット)
です。

アイデアは解釈・思考することで生まれる

今回は2つ目の段階、「得られた情報から思考する」です。
色々言いたいことはあるのですが、的を絞って書いてみます。

まず、1つ目に、これらは技術ですので習得可能です。いわゆる才能(先天的に持っている特徴であり学習不可)ではないということです。

例えば思考法というのがここに該当するのですが、その思考法のあるやり方で再現できるというわけです。そして再現出来るとはその思考法を自分の中に落とし込む=自分で理解して考えられるということですが、それが出来れば同じような事ができるという話となります。

ここはかなり重要ですので、学べば出来るというのがポイントなんですね。学んでも身につかないことは当然ありますが、学んで身につく類のものであると考えてください。ピアノとか、英会話、簿記、料理、習字など趣味でもスポーツでもなんでもいいですが、それと同様と考えてもらってOKです。

2つ目に、思考自体は頭を使います。当然身体、つまり体を動かしてみたり、観察してみたりなど五感を使い、鋭く研ぎ澄ますことも重要ですが、頭も疲れるということです。よって、誤解に多い「勝手にひらめく」というのは、表現としては間違っていることが多いです。

正確には「一定程度インプットして思考した」結果で、少し休んで違うことをしたり、リラックスしたので「あっ!」とひらめくんですね。つまり、「勝手にひらめいた」という水面上の現象またはノウハウ的なことだけ引っ張っても無駄というわけです。ここはなんでもそうですが、アイデア出しについても全く同様です。

見たり、話したり、感動したりということが全てインプットであり、同時に思考でもあります。思考というと考えるということで、哲学みたいなことをーではなくて、「なんでこれが流行ってるんだろう?」とか「なんでこの人の文章は長いんだろう(笑)」みたいなことを脳が感じて?それを処理すること(こういう理由があるのだろうとか、分からないけれど面白そうとか)そのものです。

この思考量、すなわち「思考した回数」「思考した頻度」「思考する掘り方」みたいなものですが、なければやはりアイデアは出ません。思考していないからです。

逆にいえば、回数をやったり頻度を多くしたりすると、まず「アイデアは出るもの」とお考えください。そう書くとなんかできそうって思いませんか?そうでもない?ですかね。

思考自体は一朝一夕で出来るものではない

最後に思考自体は簡単というか難しいというかなかなか一概にこれって言いづらいです。だからアイデア発想法として色々絞って書かれたり説明されるわけですけど、それが的を射ることは意外にないんですよ。

なぜなら期待値がずれているからです。例えば「アイデアを出したい」という読者がいて、本を買って「発想法」の本を読んでもアイデアが出ないとかって普通にあります。それは事実としてあると思っていて、なぜなら非常に大事ですが「本には思考の仕方」はあれど、「あなたが考えるアイデア自体の解」は絶対ないからです。あるとしたらヒントです。

こういう考え方があるのかとか、些細な事例や見出しがヒントになることもあるし、そういう状況を思い浮かべたら「ヒント」になるとかもありますから。

多くの人はこの2段階目で面倒くさそう(笑)とか、色々考えないとアイデアはでないからそれをやり続けるのはしんどいと思ってしまうようです。

もちろんこれは無理してやるものではないです。好きなとか、思わずやってしまう人が職業とか仕事としてやったほうが良いわけです。思考が好きな人はやはりいるわけでして、僕もですが、友人も好きな人がいて、そういう人は勝手に思考していますから。そういう人と勝負するとしんどいですが、そうでないやり方もあるかなと思います。

この思考こそがアイデアの骨子だと思っています。ですが、出されたアイデアや出し方の表面的なところを見ると、この「思考」パートやフェーズがするっと抜けたりすることがまあよくあるわけです。それはメタ認知とか振り返りの話にかかわるのですが、そこを意識して捉えられないこともあります。要するに創業社長はアイデアマンだけど社員がそうでないみたいなことってありますが、考え方の伝達ができないとこういう組織になっちゃうかもしれません。

長くなりましたが、今回はアイデアの出し方として3段階あるうちの思考についてでした。ここがめちゃくちゃ個人的に面白いところなのでいくらでも書けるのですが、もう疲れてしまう人も多いと思うのでこのあたりで。

次回は3段階の最終段階であるアウトプットについて書いてみます。

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