摂食障害ってどんな病気?

記事
コラム
過食や嘔吐は摂食障害でなくても
経験がある人はたくさんいます


では
摂食障害とそうでない人との
違いはなんでしょう?


それは社会生活に支障をきたしていたり
生命に危険があるということだと思います


日本ではいまだに
「女性は痩せているほうが美しい」
という思想がはびこっています


また
挫折や失敗
悲しみや喪失
環境の大きな変化に
心がついていけなくなったとき


体重が減って
周りから「痩せてきれいになったね」
などと言われ
体重は自分でコントロールできることを知り
依存してしまうケースが多いような気がします


摂食障害の人は
自分が痩せていると思えなかったり
肥満や体重が少しでも増えることに
想像できないほどの恐怖を感じています


過食嘔吐なども
自分ではどうすることもできず
実際罪悪感も持ち合わせています


食べない、過剰に運動する、むちゃ食いする
過食嘔吐、下剤乱用
これらは全て
様々なストレスが引き金になって
起こる心理的な症状です


摂食障害の人は病気です


ですから
きちんと心の治療をしないと
症状だけ抑えることはできません


環境が大きく変わり
自然に治る人もいますが
決して多い数ではありません


自然に治ることを期待していたら
それこそ取返しのつかない
ことになりかねません


カウンセリングでは
摂食障害になると
身体的にどのような影響があるかを
聞かれなければお話しません


脅かすことは患者さんを不安にさせますし
本人はどうなるかをちゃんと知っています

それでもやめられないのは、やはり病気だからです


※摂食障害が及ぼす副作用を、今回だけ一部記述します


低体重が深刻になれば
生命の危機に直結します


過食嘔吐や下剤の乱用は
血中の電解質バランスが崩れることで
心臓に直接影響を与え
突然死の危険性が高まります


生理が長期間止まれば
骨に重大な影響を及ぼし
若くして骨粗しょう症になります


胃酸は食道や歯を傷つけます


チューブを使用しても
食道への影響は大きく
傷をつけてしまうことや
食道がんのリスクも高くなります


下剤の乱用は腸に穴が開いたり
肛門筋が緩んでオムツを使用することに
なることもあります


そして何よりも
楽しいはずの人生の時間を
失ってしまいます


友達と食事や遊びに行きたかった
家族と出かけたかった
周りに嘘をつきたくなかった


摂食障害の回復過程になると
見えてくるものです


摂食障害は良くなる病気です

不安を取り除き
安心できる環境と
人間関係を築くことで


食欲に影響されない
日常生活を送ることが
できるようになります


もちろん簡単に治る病気ではありません

特に「すぐに」「完璧に」
治そうとすると治りません


ゆっくりと
過食嘔吐やその他の症状と
付き合いながら
だんだんと良くなっていく病気です


治療に効果のある薬もありません


対人関係を変える
自分の言いたいことを言えるようになる


そうやって自信がつき
少しずつ症状を手放すことができるようになります


摂食障害について
患者さん本人やご家族に
正しい知識を持って欲しい
少しでもお役に立てれば幸いです
サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す