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今回は臨床検査技師のお仕事内容についてお話します。
臨床検査技師
医師の指示の基に、患者さんの血液や尿、便、心電図、超音波検査などを検査する医療従事者であり技術職になります。国家資格になります。
(職人気質な方が多いようにも感じます。)
検査の種類
大きく分けると2種類あります。①血液や尿、便を検査する検体検査と②心電図や超音波検査などの生理学検査に分けられます。
検査技師の検査も多岐になっています。施設によって検査内容について違いはあるものの検査技師としても業務は幅が広いもの事実である。
もちろん‘‘臨床検査技師‘‘の国家資格があれば皆検査することは可能ですが、経験していないと仕事をする上では大変です。
私も検体検査しか経験がありませんので、資格上は生理検査もすることは可能ですが、未経験者です。やっていないことはかなり厳しいのも現実問題としてあります。
全部の検査ができないのか?など問い合わせを受けることもまれにあります。それだけ検査の領域も深い知識が必要となります。
また、国家資格取得後には専門の資格などもあり、チャレンジする人も多くて、その中の一つに細胞検査士と超音波検査士は持っていると就職や転職などにも有利です。細胞検査士(スクリーナー)はがん細胞の発見を早期に行うことができる資格になります。超音波検査士は超音波装置を使用して体表から臓器を画像で見たりすることが
出来る検査になります。これらの資格を持っていても、判断に悩む疾患などもあります。
就職先別に見た検査内容
主に病院やクリニックで検診センター、検査センター、医療機器メーカーなどになります。
私は現在、病院に勤務してしていますが、1日の業務に内容については日によって違いますが以下のようなルーチンになっています。
病院
【血液検査の1日のスケジュール】
8:30~ 前準備(測定機器のコントロール測定)
9:00~ 外来及び病棟の採血検体測定(午前中いっぱい)
11:00~ 血液塗抹標本の確認
12:00~ お昼休み
13:00~ 血液塗抹標本の確認(午前中の続き)
15:00~ 測定機器の試薬確認やメンテナンス
コントロール測定
16:00~ 後片付け
17:00~ 当番者へ引き継ぎ 終了
検体量はやはり午前中に外来と病棟が重なるため、午前中は比較的忙しい印象です。午前中でも11時位から落ち着き始めるので、その合間を見て血液塗抹標本を顕微鏡にて確認します。お昼休憩をはさみ、午後も血液塗抹標本の確認があれば午前中からの続きになります。
15時位になると検体の提出も落ち着き始めるので、測定機器の試薬残量を確認したり、機器のメンテナンスを行ったりします。
メンテナンス終了後にコントロール測定をして機器の精度を担保しています。
16時ごろから片付け始め、機器の試薬などを再度、最終確認して17時には当番者へ引き継ぎます。
*施設によって、検査数や検査の種類も違うので、1日のタイムスケジュールなども違います。ご参考程度にお願いします。
【微生物検査の1日のスケジュール】
8:30~ 準備
9:00~ 培養結果をみて菌名や薬剤感受性試験実施
必要な追加検査
菌種や薬剤感受性結果の判定
最終報告
12:00~ お昼休み
13:00~ 集計や統計
16:00~ 後片付け
17:00~ 当番者への引き継ぎ 終了
*コロナ関連検査*
・遺伝子検査は随時、連絡があれば対応
・入院前検査として抗原検査を実施(9:00~12:00)20~30名/日
微生物検査の特徴としては
午前中は検体処理を行い、午後は集計などを行うことが多いです。
また、微生物検査ではどんなに急いで処理をしても最終報告までに最低3日間はかかってしまう検査になります。菌もすぐに発育するわけではありませんので、培養してあげてから検査を実施していく流れになります。
1日目:培養検査と塗抹検査
2日目:培養結果から追加検査(菌種確定や薬剤感受性試験)
3日目:菌名や薬剤感受性結果を確認 最終報告
*他の検査とは違い、どうしても3日間はかかります。
更に追加検査などがあればもう1日追加などになります。
検査センター
検査センターで働く方も多く、病院などから検体を預かり検査を行っています。そのため、特殊な検査を行うことが出来たりすることも特徴的にです。
検査センターでは、直接患者と向き合うなど臨床が遠いです。
ご参考にしてみて下さい。
気になることなどお気軽にご相談下さい。