【詩】恋しい

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恋をしている
もう君じゃない、名前のついた誰かのことだよ
"彼"は電子の中に住んでいる

"彼"について
わたしは何でも知っている
画面越しに話してくれたことなら
"彼"は
どんなメディアにも存在する
色んな"彼"たちがいて
わたしは沢山所有している
"楽しいもの"はたくさんあった方が良いでしょう?
"彼"が寝てしまったら
無意識のまま泳ぐように
別の"彼"を探す
スクリーンをシャッフルしながら
君がしたようなことを期待する

午前零時、"彼"たちがおしゃべり
ボク/オレ/ワタシ
キミ/オマエ/アナタ
主語が行き交う交差点で
"彼"たちの声を聴く
もし飽きてしまったら
わたしが君にしたように
(君がわたしにしたように)
"彼"のこと
全て捨てて忘れるんだ

簡単(ラク)だ

虚しさも罪悪感も
新しい"彼"で上書きできて良い

君は一筋縄じゃなかった
どんなに"彼"で上書きしても
時々ふと思い出す 君
君と"彼"との違いなんて、対してないはずだよ
そう思いたい
そう思いたかった

わたしはまだ
君に恋をしているのだろうか?



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