うつ病の体験談【あまりにも仕事が忙しすぎてうつ病を発症】

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実際にうつ病を体験された方の体験談を載せています。

私は製造会社に勤めています。あれは40代の中ごろのことです。
それまで比較的気楽な部署にいたのですが、組織再編により、非常に忙しくて、責任も大きな部署へ異動になりました。

それまでと仕事の内容がまったく異なり、必死で勉強しないとやっていけません。 その上、ひとつの仕事を片付ける前に、次の仕事が入ってくる、やってもやっても仕事が終わらない、という毎日でした。 

連日、夜の九時十時まで仕事をし、土曜日は出勤するのが当たり前、日曜日も出勤するか、家で仕事をしていました。

風邪で高熱を発したときに、その日にどうしてもやらないといけない仕事を片付けようと、這うように出社してみたら、

「おお、なんだ、いるじゃねえか」
と、上司に目をつけられ、新しい仕事を押しつけられたこともありました。

そうしたある日、とうとう、ガソリンが切れた車みたいに、体中からエネルギーが抜けたような感じになってしまいました。

かかりつけのお医者さんが、内科と同時に精神科をやっていたので、診察してもらったところ、初期のうつ病と診断されました。

うつ病の薬を処方され、飲むと、非情に眠くて、会社のトイレにこもって眠ったりもしました。

そんなことをしながら、無理やり出社していたのですが、当然これではまともに仕事になりません。 なにより私自身が非常に苦しい。 

それで、上司に、
「一時的にでもよいから、どこか気楽な部署に手伝いに行かせてほしい」
と、お願いしました。

返ってきた答えは、
「まっ、そういう冗談はさておいて、がんばってくれ」 でした。 

自分で言うのもなんですが、私はまじめで、そこそこに仕事をこなし、上司に逆らうこともありませんでした。

ですから、上司にしてみれば、私は「使い勝手の良い道具」であり、「こんな使いやすい道具を手放してたまるか」という気持ちだったのでしょう。

私の症状はだんだんと悪くなっていくようでした。

お医者さんには散歩を勧められましたので、夕食の後、家の近くの田んぼのあぜ道をぶらぶらと歩きました。

遠くの車道を走る車のヘッドライトを見ながら、「車に轢かれたら保険金がおりるかなあ」などと考えたりもしました。

家のローンが残っていたため、退職することもできず、もはや死ぬことしか道がないような気がしました。 死ぬにしても、私が入っていた保険は自殺ではお金が出ませんので、「事故死に見せて死ぬしかないかなあ」と思っていました。 

そんな私が救われたのは、当時会社に勤めておられたカウンセラーの先生のおかげです。

その先生が、私の上司にかけあって、気楽な部署へ異動させてくれたのです。
仕事が楽になり、残業も休日出勤もなく、そこで働くうちにうつ病はだんだんとよくなって、やがて全快しました。

私の経験から言えるのは、仕事がきつくてうつ病になった場合、その仕事を続けながら病気を治すというのは、たぶん無理だということです。

しばらく休職して治療に専念する、というのも一法ですし、会社の理解が得られれば少し余裕のある部署へ異動させてもらう、というのも一法だと思います。

もし自殺を考えるようになったら、死ぬよりは退職したほうがよいです。
とにかく、原因となった仕事から離れることです。

以上、悩んでおられるかたにとって、少しでも参考になれば、と思います。

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