アーユルヴェーダ的にお酒ってアリ?

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「飲酒は体に悪」
「少しのアルコールは体に良い」というように、
お酒に対しての考え方にも様々なものがありますよね。

今回はアーユルヴェーダの観点から
お酒についてのお話をしたいと思います。

お酒とオージャスの関係


オージャスは身体の組織を作るためのエッセンスのこと。
オージャスの量と質が良ければ、体を強くし、
病気と闘う免疫機能を果たしてくれます。

アーユルヴェーダでは「同一性と特別性の理論」という
治療や健康を促進する上でとても大切な理論があります。
これは同じ性質のものはひきつけ合って増え、
違う性質のものは離れて減るという考え方です。

例えば、ピッタ体質の人は熱い性質を体に多く持っています。
そのような人が同じ熱い性質のもの(唐辛子や赤身肉など)ばかり
摂っていると体の中で熱い性質が増えてしまいます。
逆に冷たい性質を持つもの(生野菜・果物など)は
熱い性質を減らしてくれる作用があります。

お酒の性質には
熱い、乾燥、鋭い、軽いなどがあり、
6味の中では酸味であると言われています。

そしてオージャスの性質は
冷たい、油性、柔らかい、重いとされ、
6味の中では甘味です。

つまりお酒とオージャスの性質は真逆なのです。
「同一性と特別性の理論」に基づくと
お酒を飲むことは
免疫機能であるオージャスを減らすことに繋がってしまいます。

お酒は飲んだらダメなの?


お酒は免疫機能を弱める効果があるとはいえ、
お酒を飲むことが大好きで、
やめられないという人も多いのではないでしょうか?

アーユルヴェーダでは、お酒はルールに従って飲用すれば、
精神的に満足感を与え、仕事への意欲を増し、
体に忍耐力を与え、皮膚の光沢を増すと言われています。

アーユルヴェーダの推奨するお酒の飲み方は
今日のタスクを終えてシャワーを浴び、魅力的な服を身に付けて
体にビャクダンの香りをまとわせ、ジャスミンの花を髪か胸元につけ、
自然な風の入る美しい空間で、ともに楽しめる相手とくつろぎながら飲むこと
とされています。

これを現代で実践するのは難しいかもしれませんが、
どのような空間と心持ちでお酒を飲むかによって
体への影響も変わってくるということです。


体質で異なるお酒の飲み方


アーユルヴェーダでは体質によって相性の良いお酒や飲み方があると
されています。
ここからは体質別にお酒の飲み方について紹介します。

ワータ体質
・良質な油分を持った温かい食事を食べながら飲む
・焼酎や日本酒など炭水化物からとれたお酒がおすすめ
・くつろげる環境で飲む(空間の清潔さや香り、音にも気を付ける)
・空腹の状態で飲むのはNG

ワータ体質の持つ冷たい、乾燥、軽い性質を増やさないための工夫です。
またワータ体質の人は神経質の人が多く、
周りの環境によって消化力も大きく左右されるので、
だれと、どこで、どんな風に飲むかと言うことも大切です。



ピッタ体質
・冷たい食事や甘味のあるものを一緒に食べる
・赤身肉や香辛料の強い物、辛味や塩味が強いものは避ける
・果実酒やワインは相性が良い
・飲みすぎには特に注意

お酒が強い人も多いピッタ体質ですが、お酒との相性はイマイチ。
肝臓や胃を守るためにも飲みすぎには特に注意したいタイプです。
ピッタの持つ熱い、鋭い性質が増えないよう気を付けましょう。



カパ体質
・長時間置いておいた古いお酒と相性が良い
・パンや豆など乾燥性のあるものをつまみにするとGOOD
・暖かい部屋で体が冷えないようにする
・食べすぎには注意

お酒がとても強い人と弱い人に分かれるカパ体質。
長時間置いた古いお酒はカパを鎮静させる渋味が出てくるのでおすすめです。
カパ体質の人はあまり消化力が強くないので食べすぎと飲みすぎは
毒素を溜めることに繋がってしまいます。


自分に合ったお酒選びと飲み方を心がけよう!


今回はアーユルヴェーダの観点からお酒の飲み方について
お話しました。

体質と体調に合わせて、自分に合ったお酒を適度に飲むことは
ストレスを緩和することにもつながります。

お酒と上手に付き合って、心も体も心地よいライフを目指しましょう!







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