アーユルヴェーダでは人間は【ワータ・カパ・ピッタ】という3つの生命エネルギーを持っており、そのバランスは人によって異なります。
そしてどのドーシャの割合が一番多いかによってその人の体質傾向がわかるといわれています
(二つのドーシャのバランスが一緒または3つともだいたい一緒の人もいます。)
今回はその中でヴァータのバランスが強い、ヴァータ体質の人が積極的に取っていきたいスパイスを紹介します。
ワータ体質とは?
ワータは【空間】【風】という要素を持ちます。
そして【冷たい】【乾燥】【軽い】【動く】というのがワータを表すキーワードになります。
実際にワータ体質の人は冷え性、乾燥肌であり、比較的体が軽く、性格も活発な人が多いと言われています。
ワータ体質の人はワータの持つ性質とは反対性質を持つを食品を摂るよう工夫することで、体の不調を未然に防ぐことが出来ます。
ヴァータ体質の人が摂りたいスパイス
①シナモン
シナモンは和名でニッキとも呼ばれ、削り取った樹皮を丸めて作られます。
食品の甘味を引き立てる甘い香りが特徴です。
シナモンには胃を丈夫にして、消化を助ける効果があります。
ワータ体質の人は、消化器官が弱い傾向にあり、胃もたれに悩む方も多いです。
おすすめの摂り方は、ホットリンゴに振りかけること。
リンゴは消化によい果物として知られています。
ワータ体質の人は冷えやすいので、温めた果物を摂取すると良いですね。
またシナモンは体を温めるほか、鼻づまり、気管支炎にも効果があるので、カパ体質特有の症状に悩む人も積極的に摂り入れていきたいスパイスです。
②フェンネル
さわやかで甘い香りが特徴のフェンネル。
インド料理を食べに行くと、レジ横にシュガーコーティングされたフェンネルが置いてあることがよくあります。消化促進や口臭防止に効果があるためです。
そのほかにもおなかのガス抜きにも優れているので、消化不良を起こしやすいワータ体質のひとにぴったりです。
おすすめの摂り入れ方はフェンネルティー。
水と一緒にフェンネルを煮出しましょう。
脂っこい食事をとった後に飲むことで、消化を助けてくれます。
味が苦手な方は少し砂糖やはちみつを入れると◎
③カルダモン
「スパイスの女王」とも称され、気品高いさわやかな香りのカルダモン。
カレーに入れるだけでなく、スイーツにも用いられることが多いです。
カルダモンもまた消化不良に効果的で、胃を健康な状態に整えてくれます。
おすすめはカルダモンチャイ。
カルダモンと水を鍋に入れて火にかけ、茶葉とミルクを入れて出来上がりです。
茶こしでこして、砂糖やはちみつで好みの甘さにしましょう。
またカルダモンは頭痛や疲労にも効果があると言われています。
疲れているときに摂りたいスパイスです。
④ショウガ
日本でも馴染み深いスパイス、ショウガ。
土のような香りとさわやかな辛みは、多くの食材との相性が良く、様々な料理に登場します。
どの体質の人も摂りたいスパイスですが、ショウガには体を温める効果があるため、特に冷えやすいワータ体質の人におすすめです。
生のショウガより乾燥した粉末のショウガの方が体を温める作用が強いので、特に冷えが気になる方はショウガパウダーを用意しましょう。
胃が弱いときには食後に摂取することをおすすめします。
おすすめは紅茶に振りかけること。
紅茶の香りでショウガの辛みが和らぎ、飲みやすくなります。
紅茶は比較的カフェインが少ないので、夜のリラックスタイムにもおすすめです。
いかがでしたか?
ワータの人は身体が冷えやすいので、体を温めるスパイスはどんなものでも高相性です。
ぜひいろいろなスパイスを料理に取り入れてみてください。
またワータ体質の人は、不規則な時間の食事によって、体の不調を引き起こしやすい傾向があるので、決まった時間にゆっくりと食事をすることを心がけてくださいね。