今回はよくやってしまいがちなじゃがいもに火を通す際に切ってから茹でるということについてお話をさせていただきます。
小さく切ってから茹でると火の通りが良く、時短になるということでポテトサラダやマッシュポテトを作る場合によく行われる工程ですよね。
しかし、時短は味をそのままに保って時間だけが短くなる方法でなければならないと思います。
じゃがいもを切ってから茹でることは、澱粉質が必要以上に抜けてしまうという大きな欠点を伴います。
これにより、ホクホク感が無くなってしまったり、旨味が減少したりと茹で時間が早くなることに対して払う代償はかなり大きなものとなってしまいます。
そこまで大きな時間の差はありませんからできるだけ皮を剥いたらその大きさのまま茹でるようにしましょう。
また、りんごを煮るときなども同じようなことが言えます。
しかし、りんごは皮は料理やお菓子に使わない場合がほとんどでありますよね。
これは、煮た後に手で皮をめくると簡単にとることが出来ますからそのようにしてください。
りんごの場合は多くが薄く切ったり4等分くらいにしたりという使い方ですから、できるだけ小さくは切らないようにすれば料理に合わせて切ってから煮ることはあまり問題はありません。
今回は澱粉質に注目して料理の本質を捉え、説明をいたしました。
本質を見極め無駄のない理由のある調理工程で料理をされると、効率的に美味しいお料理が作れますので何か疑問などございましたらいつでもご連絡ください。
御閲覧ありがとうございました。