今年(2021年)の七夕も雨でした。
7月7日の七夕は雨が多いなって感じますよね。
まあ梅雨の時期ですから仕方ないですよね。
でももともとは旧暦の行事です。
旧暦の7月7日と言えば、新暦で言うとだいたい8月中頃
2021年で言えば8月14日です。
そのころには梅雨も終わっています。
そしてもっと重要なのが日付。
旧暦は月の動きをもとに作られています。
小学校でも5年生あたりで習うところです。
旧暦では1日が新月、15日または16日あたりが満月。
7日は上弦の月(半月)の少し前。
形としては半月よりも少し欠けている感じです。
国語でときどき出てくる宮沢賢治の「なめとこ山の熊」に
「6日の月」というのが出てきますが、それよりは少し膨らんでいます。
しかし大事なのは月の形ではなく、月が見える時刻です。
小学校の理科で、なぜ月の形が変わるのか習っています。
月の形=太陽との位置関係なので、形によって月の出、月の入り時刻がある程度決まってきます。
しかし、中学受験生でも今一それを体感していないため、ピンとこない生徒が多いようです。
たとえば「三日月は真夜中には見えない」と言っても、たいてい???という反応です。
(もしかしたら大人でもそうかもしれませんが)
その後、ジャイアンの話をしたりもします。
(その話はまたの機会に)
で、話を戻すと旧暦7日の月は、必ず真夜中少し前に沈みます。
ちなみに2021年の場合は東京で21時57分ごろ、大阪で22時15分ごろが月の入り時刻です。
つまり午後10時前後には月は沈み、空は星を眺めるのに適した明るさになります。
月のない空では天の川もきれいに見えるかもしれません。
ぜひ今年は旧暦の七夕に星空観察してみませんか?