模範解答は絶対的存在ではない

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子どもたちの多くは「模範解答は絶対に合っている」と思っています。

いや、何なら「模範解答は『神』だ」くらいの感覚の子どもたちもよく見かけます。

場合によっては大人である保護者や、ひどい場合には学校の先生でもそれくらいの感覚の方を見受けます。

そんなわけありません。

「模範解答は人間が作っている」

場合によっては問題集の解答などはアルバイトが作っていることもあります。

この「模範解答」教とでも言うべきものに入信してしまうとやっかいです。

どの科目でも問題集の模範解答が間違えているということは、学年が進むにつれてよくあることです。

また、間違えていなくても解答の記述方式が2つ以上あるのに、模範解答が1つしか書いていないということもあります。

たとえば算数で、解答方式に指定がなければ小数で答えても分数で答えても問題のないことがよくあります。
(有限の小数、既約分数などの条件はありますが)

しかし模範解答にどちらか一方しか書かれていなければ、別の方を書いた子供は×だと思い込んでしまいます。

国語はもっとやっかいです。

自由記述の問題の模範解答は解答例に過ぎないこともよくあります。

それでも「模範解答」教の信者の子どもたちは、全く同じ答えが書けない自分のことを責めます。

私が子どもたちに何かを教える場面で、模範解答を示す必要があるときは
「モハン・カイトーさんの答を見てみよう」と擬人化します。

模範解答は「神様」ではなく「頭のいい友だち」くらいの感覚で見た方がいいかなと思います。

そしてやっかいなのは、小学校の先生に「模範解答」教の信者が結構いらっしゃることです。

保護者の方はちょっと気を付けておいた方がいいポイントかもしれません。

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