キャリア形成:「自己管理」までの3ステップ

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ビジネス・マーケティング
みなさんどうも、亀鷹です。
今回はキャリアコンサルタントとして大学で講師などをしている時に「自己分析」について話をするのですが、その内容についてnoteに書いて欲しいという要望が多かったので今回書こうかなと。
(次回からは、要望がない限り「亀鷹の人生の振り返り」に戻ります!)

タイトルは「自己管理」ですが、それまでに3つのステップがあると考えています。

大学でよく聞く「自己分析」
会社でよく聞く「自己管理」

これらは全て段階があると考えています。
そして段階を踏まなければ、次ステップの精度が落ちると考えています。

目次
1:自己管理までのステップ
2:自己把握
3:自己理解
4:自己分析
5:自己管理
6:総括

1:自己管理までのステップ
以下3つのステップがあると考えています。
自己把握→自己理解→自己分析→自己管理
自己把握から自己分析までの流れを踏まなければ、自分を知らない状態での管理となるのでコントロールできません。
1つ1つに対する私の考えを書きます。

2:自己把握

「情報収集を行ない整理し、認知すること」

まず初めに「自己把握」ですが、
自分がどんな人間なのか「知る」ことが大切です。
性格や行動などを自分と他人の2視点で確認することが重要です。それにより、自分がどういう人間なのか、情報収集をしていきます。
そしてその情報を整理し、どういう人間なのかを知ります。
因みにこの考え方は企業にも照らし合わせることができると考えています。
企業の場合、これは自社の棚卸と言われている部分に当てはまります。
要は、「情報収集を行ない整理し、認知すること」が重要となります。

3:自己理解

「自分が納得する」
次に自己理解ですが、端的に言うと「把握/整理した情報に対し納得する」ことだと考えています。
自己把握の段階で収集/整理した情報に対し、自分の視点で集めた情報に間違いはないか、納得できるかどうかを問い続けます。
納得いかない部分があれば、その情報をどこから引っ張ってきたのか(自分の意見なのか、他人に聞いた意見なのか)を確認し、納得するところまで問い続けます。
そして整理した情報に間違いはない、確かに自分にはこういう特徴があるということを自覚/認識する必要があります。
要は、「自分がこういう人間であるということに対して、自分で納得した状態=理解した状態になる」ことが重要となります。
自己理解までは、人も企業も同じです。

4:自己分析

人:「外的要因での行動、内的要因での行動を知る」
企業:「戦略を考え、戦術を練る」
さて、自己分析のフェーズから人と企業の例えが少し異なります。
「人」に関してですが、
具体的な自分の行動の原因及び結果
を考えていきます。
今までは自分のみにフォーカスしていましたが、ここに自分が置かれている環境が加わります。

例1
昨日会社のイベントで幹事を任されていたが、店の予約を間違えてキャンセルしてしまい、中止となった。5日前に彼女と食事に行く予定であったが、突然別れを告げられた。

単純なことですが、彼女と別れたという自分にとって負の事象があり、気が動転しており、デートで予約した店ではなく、会社のイベントで予約していた店をキャンセルしてしまった。
客観的にみると、原因:「彼女との別れ」、結果:「会社のイベント中止」
ですが、この日常的な一面も一つの自分を分析する上でのキーポイントです。
自分にとって負の事象が起こった時に、自分が立ち直るまでにどのくらいの時間がかかっているのか、誰かに相談しているのか、一人で抱え込んでしまっているのか…

行動した時の環境や心境などを踏まえた上で、「自分はこういう時にこうなる傾向にある」と具体的なところまで落とし込むことが重要です。

また「企業」に関してですが、
市場機会の発見ポジショニングなど(戦略)
各エリア/部署の動きなど(戦術)
を考えていきます。

自社が置かれている状況を踏まえた上で、会社の規模をどのように大きくすれば良いのか、包括的(戦略)かつ局所的(戦術)の視点で考えていきます。
棚卸ができているため、ブルーオーシャンがどこなのか、またポジショニングした際どの様な戦術で攻めていくのかを具体的に細かくブレークダウンしていきます。※ここではあくまで自己管理までの流れのため、マーケティングや経営戦略関連の話は割愛します。
つまり、
今後自分/自社をどのように運んでいくのか、
環境に捉われず自分/自社自身が舵を取る
を意識しながら情報を読み込み整理してきます。

5:自己管理

「分析結果を基に、自分をコントロールする」
さて、タイトルにある「自己管理」についてですが、今までの
自己把握→自己理解→自己分析
で得た情報を基に、自分/自社をコントロールすることに尽きます。

例2
来週大切な会議がある。自分は緊張しやすく話す内容が飛んでしまうため、スライドを使用して発表しようと考えているが、いつも前日までに資料を作成するため当日は寝不足、かつ資料に関しては自己完結させてしまうため、相手が求めていることと違う内容を発表してしまう。
対策(管理)
今週中に一度上長に趣旨を間違えていないか確認し、発表3日前までに上長へ提出しよう。先に内容を共有しているから、趣旨や目的が違った内容を話すことへの不安もなくなる。それによって少し気が楽になり緊張せずに話せるかもしれない。
多くの方が上記例の様な局面にぶち当たることがあったと思います。
そこで、自己分析まで落とし込んだ人とそうでない人とでは雲泥の差があります。
何事も、
自分で舵を取ることを意識し「随所為主」である
ことを心掛けることが大切です。

6:総括
さて、だらだらと私の考えを書きましたが、日頃から常に自分の行動/言動、環境における心境の変化などを確認することが重要であると考えています。
特に自己分析と自己管理ですが、大学等教育機関などで実施している自己分析にあまり意味を感じていません。寧ろ目先の就職のことしか考えていないように見えます。

他人が考えたフレームワークの中に自分を当てはめ、あたかも自分がそれに向いていると錯覚する。入社後「自分にはこれは向いていない」と転職する若者が増えてきています。

決して転職を否定しているわけではありません。

ただ、その転職に「目的があるか/ないか」で転職の中身が変わってきます。
日本社会においても定着率が低下してきており、既存企業の消滅と新規企業の増大が顕著となっています。その理由の一つに、
「自己理解ができていない」
ことが挙げられると考えています。
ただ、批判をしたいわけではなく、自分自身の道を自分で決める「自己責任である」ことを皆さんに認識してほしい、そして実行に移して欲しいと思います。

今回はかなり長く書きました。少しでも気付きや学びに繋がると幸いです。

以上

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