プレスリリースが、会社の商品やサービスの宣伝チラシになっているのを、よく見かけます。
ただやみくもに宣伝するだけでは、誰の目にもとまりません。
大事なことは、
「社会のどんなことに役立つのか」
を考えることです。
メディアが求めているものとは?
プレスリリースを出すのは、たくさんの人に自社の商品やサービスを知ってもらいたいからですよね。
プレスリリースは、そのための手段です。
リリースを打つことで、メディアに取り上げてもらえる可能性があります。
ただ記者さんたちは「こういう新商品が出ますよ!」「こんなところがすごいんです!」という情報を目にしても、「ああ、そうか」と思うだけで「ここに取材したい!」という気持ちにはなりません。
では、どうしたらいいのか?
記者さん、もっと大きく広げると、社会全体が求めているのは
「社会の課題や問題を解決できるもの」
なんです。
リリースは「社会の何を、どう解決するのか?」が分かるように
そこで、自社の製品やサービスが「社会の何を解決するのか」考えてみましょう。
もともと顧客の悩みを解消する製品、サービスですよね。
「社会課題」を考えるうえでのコツは、目の前の問題を見るミクロの視点から、自分が鳥になってどんどん高いところから物事を見るようなマクロの視点で考えていくことです。
例えば、新商品のスニーカーのリリースを出したいとします。
このスニーカーは衝撃に強く、とても軽いので足の負担がとても少ないという特徴があります。
ある調査機関のデータによると、人の足は歩くだけで強い衝撃を受けていることが分かりました。
この衝撃にさらされることで、足に疲労を感じやすくなる人もいるかもしれません。
足に疲労があると、出かけるのが億劫になり、運動不足気味になります。
運動不足になると体調を崩す人が多くなり、社会全体の経済活動に支障がでるはずです。
かなり大げさに書きましたが、分かりやすく説明するとこんな感じです。
連想ゲームに近いかもしれませんね。
リリース原稿には「課題」を盛り込んでみよう
「社会の何を解決するのか?」が明確になったら、下記のような流れでリリースをつくります。
①今、こんな社会の中で〇〇な不安や問題を抱えている人がいます
(根拠のあるデータなどを掲載。裏取りが必要な場合もある)
②この商品(サービス)はそんな不安や問題を解消します!
③どうやって解消するのか?(機能紹介)
「社会の中の、どんな問題を解決するのか?」
この視点を軸にリリースをつくると、記者さんの目にとまりやすいリリースに近づきます。
いつの間にか、宣伝チラシになっていた・・・というときは、この基本をぜひ意識してみてくださいね!