村上春樹のオススメの小説(英訳)について TOEIC質問箱2023.4.20

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こんにちは高橋です。

昨日、世界的な共通言語になりつつある村上春樹の小説の1冊くらいは手に取って読んでおいたほうがいいという、うがった話をしました。

今日は僕のオススメを紹介しておきます(もちろん英訳版のオススメです)。

いきなり長編の分量を読むとなると敷居が高くなってしまうので、短編がよいと思います。

それと執筆時期によって作風は微妙に違っているので、発表時期が異なる作品を集めた作品集というのが適していると思います。

一番のオススメは『BLIND WILLOW, SLEEPING WOMAN』(『めくらやなぎと眠る女』)という本です。
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この本は、海外の読者のために編まれた本で、その構成に合わせて日本語版も出版されたという異色の本です(写真は日本語版です)。

このなかには『NORWEGIAN WOOD』(『ノルウェイの森』)のひな型になった『Firefly』(『蛍』)という小説も入っています。

そのまま村上春樹の代表的な長編の一つを読むための足掛かりとなっているという点でも入り口としてはおすすめです。

また市川準監督によって映画化された『Tony Takitani』(『トニー滝谷』)も読むことできます。

もし映画を先に観ている人がいたらここから読み進めてみるというのもアリです。

どの小説も分量の少ない短編がならんでいるので、リズムはつくりやすいと思います。

僕は900点を超えてからこの本を読みましたが、ほぼノーストレスで通読することができました。

平易な文章しか使っていないという点はこの小説群にも、もちろん共通しているので、TOEICの点数が浅かったとしても、英語の辞書にかかりっきりというようなことはないはずです。

また、日本語版も一緒に買って、併読するということでも楽しめると思います。

もう一つあげるとすると、同じく短編集の

『AFTER THE QUAKE』(『神の子どもたちはみな踊る』)

という本です。

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この本は、『BLIND WILLOW, SLEEPING WOMAN』よりも少し長めの短編(中編とよびには短い)が6つ入っています(写真は日本語版です)。

震災とオウム事があった後に書かれた小説で、日本語の小説では副題になっていた「AFTER THE QUAKE」が英語版ではタイトルになっています。

ちなみに僕はここに載っている『Honey pie』(『蜂蜜パイ』)という小説が村上作品のなかでは最も気に入っているものの一つです。

この本もまた900点を超えてから読みましたが、英語で全編面白く読み通すことができました。

今回は村上春樹の本のなかでも、特に英語学習においておススメの本を紹介してみました。

参考にしてみてください!


●追伸
僕は、英語で読んだ小説は必ず単語を覚えるための素材にしてしまいます。

自分の心に響いた文脈で覚えることができれば、絶対に忘れません。

ひたすら往復するようなゴリ押しがきかなくなってきた人におすすめの方法です。

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