鍵渡しのやりとり ~不動産屋さんへの不信感~

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ある不動産屋さんとのやり取りを書いています。
似たようなケースで、消費者が嫌な思いをしないようにと思い、
記事を書いています。 
 あたらしくお部屋を賃貸契約して、不動産屋さんに不信感があるので、
対応してほしいと相談されました。
私は、新入居者(借主)であるご相談者に代わり、その不動産屋さんに
鍵を頂きに行くことになりました。
 これは鍵渡しの際に実際にやりとりした会話の内容です。 

契約明細に鍵の交換代として25000円となっていました。
少し高いなぁとは思いましたが、最近は、ディンプルキーなど、防犯対策が
できている鍵もありますので、しょうがないのかと思っていました。

明日から契約がスタートし、日割りのお家賃も発生します。

私は、前もって約束した時間に不動産屋さんのお店に行きました。
あいにく、担当者が不在で30分ほど、待たされました。
聞けば、家主様に鍵をもらいに行っているとのことでした。
担当者がやっと帰ってきて、
そこで、渡された鍵は、まっさらの「合鍵」が2本でした。 
もちろんディンキーではありません。
  ??? 
  私:「鍵交換代はお支払いされたようですが」 
不動産屋さん :「はい、入金の確認は出来ています。」 
私:「これは、合鍵ですよね?しかも2本。新キーなら6本はあるはずですが・・・。」 
不動産屋さん :「鍵は、家主様が交換されたようです。6本も必要ですか?」 
私:「当然、鍵はお客様が購入したので、鍵は全てお客様にお渡しした上で、家主様がお預かりしたいのであれば、お客様にお願いするのではないですか?」 
不動産屋さん:「建物は家主様の所有物ですから。」 
私:「建物はそうですが、鍵はお客様が購入したので、鍵については、お客様の所有物ですよ。」 
不動産屋さん :「当社では、本キーは渡しませんよ。」 
私:「そちらの会社の方針は知りませんが、お客様に本キーを渡すべきでは?」 
不動産屋さん :「鍵は交換してましたよ。現地で確認しています。家主様を信用しないんですか?」 
私:「家主様を疑っているわけではありません。」 
  「シリンダー交換したのに、本キーではなく、合い鍵になるのですか?
交換した時に一緒に現地にいたんじゃないんですか?本当にシリンダー交換はしたのですか?」
不動産屋さん :「これが、気に入らないなら、じゃあ、契約止めますか?」 
私:「それは、私が決めることではありません。お客様に確認しないといけないですね。家主でもないのに、あなたには、この契約を解約させる権限があるのですか?」 
不動産屋さん :「あなたは、賃貸業界のことを知らないんですか?」 
私:「私は、賃貸では最大手の会社で25年勤続し、今も賃貸仲介業と管理業をしています。今年で30年以上賃貸仲介をしてきました。ADRという裁判外紛争機関でも調停人をしています。少なくとも 、あなたよりは賃貸業界のことは知ってると思いますよ。」 
不動産屋さん :「とにかく話になりませんね。」 
私:「お客様が不信感を持たれるような業務は、改めた方がいいですよ。 
私にお客様が困って、相談しないといけないようなことは、恥ずかしいと思いますが・・・。」
と、こんなやり取りが続きました。
  その場で、お客様(相談者)に電話をし、 このやりとりをお伝えしました。
相談者は、「納得は出来ないが、引越しが決まっているので、とりあえず、鍵は受け取ってほしい。」と言われましたので、鍵は一旦、受け取り、お店を出ました。

相談者には、 明日から契約が始まるので、家主様に直接、この会話の内容の確認を入れる様にお話ししました。 
  確認事項は、 
①消毒と鍵交換は、本当に家主様の意向であったのか?
②家主様の手配により消毒と鍵交換をしたのか? 
③領収書は家主名でいただけるのか? 


後日、家主に確認したそうですが、
家主:「私にはわからない。不動産屋と話してくれ。」
と言われ、電話を切られたそうです。

相談者が、私に、「こんなことが通用するんですか?」
と尋ねられ、
私は、何も答えられませんでした。

そこで、どうしても納得いかない場合は、
管轄する都道府県の建築指導課に 連絡して相談するように、お伝えしました。

後日、相談者に新しい鍵が届いたそうです。

他にも、似たような被害を受ける方がおられるかもしれません。
皆さんは、このやりとり、どう思われますか?

今回は、鍵の件を書きましたが、実は「消毒」についても、一悶着がありました。
それについては、また、別の記事で紹介しますね。

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