経営していない経営者【営業?製造?経理?人事?】

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ビジネス・マーケティング
社長時代から経営とは何かを問い続けてきましたが、<経営してない>経営者がほとんどではないでしょうか?

経営とはなんでしょう。
と聞かれて明確に答えられますか?
そして、それを実践していますか?

必死に営業をしている経営者はいます。必死に物づくりしている経営者もいます。お金の計算も、リーダーシップを上げようと、切磋琢磨されている経営者もいます。かなり頑張る経営者は、それを全てやり抜こうと猛然と努力しているはずです。

私は全てを否定しませんが、肝心な経営している、にはなっていないと感じる経営者がほとんどです。

では、経営とは一体なんなんですか?と問われれば
儲かるビジネスモデルを作り、改善し続け、利益の分配を公平に行うこと
と総括できると考えています。

なんだ、それだけか…と思われるかもしれませんが、実際にこれを実行するとなると本当に大変な作業です。
まずは、<儲かるビジネスモデル>ですが単に儲かるではなく、利益の最大化ができるような仕組みにすることです。これを作らない限り、延々と苦労し続けなければなりません。もちろんお金にも。

そして次に大変なのがそれを改善し続けること。ほとんどの経営者は微修正はできても、改善ができません。改善とは本質的な改善です。ちょっと見ればわかりますが、昭和時代に作ったホームページの多いことに愕然とします。

ビジネスモデルの改善など、ジレンマに陥って出来ない会社がほとんどです。そしてミスマッチを指摘してもほとんどが「今まで、これで儲かってきた」と言う答え。かくいう私もビジネスモデルを根本から変えることができずに倒産をさせましたが…

『イノベーションのジレンマ』と言う本がありますが、まさに本質的な改善ほど難しいのです。

そして公平な利益の分配はさらに難しくなります。従業員により高い給与を払いたい、自分の給与も増やしたい、株主からも還元を求められる、未来に向けた投資もしなければならない。

この利益の分配の配分で会社の未来が変わってきます。どこに配分をおくと何がどう変わるかを考えて、慎重に進めなければ行けません。ちなみにですが、従業員に給与をたくさん支払えば、よく働くかというと、逆の効果を産む場合もあります。

分配が難しくなる一つの原因に、ビジョンが定まっていないと言う点も大きく関係してきます。未来の目標が定まっていなければ未来への投資などできるわけありません。

もちろん、経営者がたくさん欲しいのは当たり前です。自分の給与を増やしたいでしょうが、従業員との格差ができれば、士気に関わり会社の発展も危ぶまれてしまいます。

経営者は、営業もしなければいけません。製造も経理も人事も。けれど、その分野の専門家である必要はありません。
しかし、経営とは何か真摯に向き合い、経営をしている経営者は本当に少ないのではないでしょうか。

今の時代はVUAC(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代と言われていますが、その時代の最中にあるからこそ、経営が大事になります。経営者たるものしっかりとステークホルダーのために
【経営】
をすべきなのではないでしょうか。

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