義理・根性・忍耐型経営と情報・思考・理論型経営

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インターネットの発達とともに大きく社会は変わってきています。その変化に対応していかなければ、不必要な組織は淘汰されてしまうのが、世の常です。世の中に多くの経営者がいますが、未だに、どたらかといえば義理・根性・忍耐型経営者が多いのでは無いでしょうか。

決して義理・根性・忍耐を否定するわけではありません。むしろ、社会を人間らしくしているのは、人間しか持っていない情の部分ですし、やる気なども多かれ少なかれ、根性や忍耐がなければ成立しません。

しかし、私が強く感じるのはインターネットの発達により、情報の流通量と質が上がったにも関わらず、情報・思考・理論を軽視している経営者が非常に多いのではないかと危惧しています。

重要なポイントは情と理のバランスです。

時代・状況・場所において、情と理のバランスを取り間違えると、良い経営が出来なくなってしまいます。その時代・状況・場所を見極めてどのように情と理のバランスをとるのか意識しなければ、世の中から淘汰されてしまいます。

私が痛切に情と理のバランスを感じたのは、今から30年以上前になります。場所によってこのバランスが大きく違うと感じたのは、大阪と東京の両方で営業をしていたときです。

どちらが良い、と言う問題ではなく大阪で営業を覚え、そしてトップセールスになった私は自信満々で東京でセールスをしたのですが、東京では数値で詰められ、苦戦を強いられました。結局のところ、セールスにおいては、ある一定の壁を越えるまでは、根性・忍耐は必要でしたし、壁を越えれば義理で多くの紹介をもらえました。

問題だったのは、アプローチする過程において情か理か、そして継続的に、より楽に再現できるのに情か理か、でした。この違いは場所で言えば、国が違えばもっと違うでしょうし、同じ場所でも時代が変われば、大きく変わります。まさにTPOで判断し、バランンスをとっていかなければなりません。

現在はインターネットが発達し、情報の量も質もネットがなかった時代と比べて格段に上がりました。さらにコロナウィルスでパンデミックになったこともあり、ビジネス環境も大きく変わりました。

義理・根性・忍耐は確かに経営する上では欠かす事の出来ない要素です。しかし、情報・思考・理論を軽視すると、情を伝えにくい媒体であるインターネットが発達した社会では生き残るのは困難でしょう。

想像してみて下さい。AmazonなどのECサイトで買い物するときに、どれくらい情を持って買い物をしていますか?
そのような時代に育ってきた人が働く職場で義理・根性・忍耐のバランスを上げるとどうなると思いますか?

義理・根性・忍耐型の経営は昭和の時代には重きを置かれたでしょうが、もはや令和の時代です。情報・思考・理論に目を向け、重きをおかなければならない時代がきています。
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