●当マガジンの読者のあなたなら、もう十分に『顧客リスト』の重要
性をご理解いただいていると思いますが、
そのことを理解しつつも、しっかりと顧客リスト収集の仕組みができ
ていないお店は、案外多いものです。
例えば、あなたのお店に一度でも来たことがあるお客様のリストと、
周辺地域の住宅に無差別に“同じ数量”の広告物を配布してみてくだ
さい。
その反応の差は、歴然。
いかに、顧客リストが重要であるかをご理解いただけると思います。
お店にとって、顧客リストは「宝物」だと言えます。
その数は多ければ多いほど良いわけですが、毎日の来店客を少しずつ
リスト化していても、なかなかその数は増えないでしょう。
…では、意図的に顧客リストを増やすことはできないものか?
「あなたのお店を知っている」という顧客リストの数を増やすことさ
えできれば、売上げはいくらでも伸ばせるはずです。
そんな夢みたいな方法…。
今回は、2つの事例をもとに、絶妙な仕掛け・タイミングで顧客リス
トを増やす方法についてご説明します。
●ある子供衣料品店Sでは、月に一度『フリーマーケットの日』とい
うイベントを開催しています。
いつもお店を利用していただいているお客様に、お店(場所)を開放
し、お客様の不要物をお店で販売していいですよ、という日です。
店舗面積はそれほど大きいわけではないので、出店できる人は、
先着5名まで。
もともと、衣料品店Sは地域の主婦には人気の店なので、『フリマの
日』に出店すると、ほとんどの商品が売り切れるそうで、出店希望者
は後を絶ちません。
また、人気の秘密は、フリマで購入したお客様に「おまけ」をプレゼ
ントしていることです。
お店の売上げにはならないのに、場所を貸して、さらに「おまけ」ま
でプレゼント。
地域の主婦が喜ぶのもうなづけます。
※「おまけ」は高額商品ではありません。珍しい植物や、女性が喜ぶ
ノベルティグッズなどです。
…では、なぜ衣料品店Sでは、そこまでしてフリマを開催しているの
か?
それは、顧客リストを収集するためなのです。
フリマに出店する5名が決まったら、まず出店者に「招待状」をLINE
することを伝えます。
「あなたの商品が売れるように、あなたがお友達に出す招待状もLINE
して送ってあげます。
出店者は、タダで場所を借りられる上に、招待状まで無料で作ってくれ
ることに大喜び。
せっせとお友達リストにLINEで案内します。
その招待状には、出店者のコメントとともに、開催日時や場所などを
明記した、思わずタップしてしまうリッチメッセージ(画像)を送信
します。
もちろん、リッチメッセージをタップするとお店のLINE登録画面が
出てきて特典なんかもあるので登録率は90%以上。
実は、このリストが新しい顧客リストになるのです。
毎回の招待状のLINE配信数は、平均で500人程度。
しかし、その招待状は知人からのお誘いなので、LINEしたほとんどの
お友達が来店してくれるそうです。
『フリマの日』は、お店の商品は一切販売しません。
しかしそれでも、その1日だけで、(毎月)500名もの新規客リス
トを入手することができるのです。
このシンプルな方法で、子供衣料品店Sは顧客リストをどんどん増や
しているのです。
●また、酒販店Aでは、ギフトシーズンに発送「代行」をすることで
顧客リストを収集しています。
ギフト商品にプラスして、贈り主からの愛情たっぷりの手紙(メッセ
ージカード)を印刷し同梱するサービスが受けて、ギフトシーズンは
かなりの売上げを上げます。
さらに、商品到着1週間後くらいに届くように、
「○○(商品名)はいかがでしたか? ~中略~ 不良品などござい
ましたら、お気軽にお問い合せください」
という「アフターフォローLINE」を配信しています。
このようなサービスを提供することで、贈り主からも喜ばれるし、お
店の信用も上がり、届け先のお客様にもお店の良い印象を与えること
ができます。
その後、1回だけLINEレターを送付し、
「当店のLINEレターです。不要な場合は、配信不要のLINEバナーを
タップしてお知らせください。
今後一切送付することはありませんので、ご安心ください」
と、一言添えます。
もちろん、良い印象を抱いたお店のLINEレターですし、LINEレター
自体が“売り込み”型ツールではないので、ほとんどの新規リストの方
が拒否しません。
このように、顧客から顧客リストを引き出し、さらに顧客化する流れ
で、毎年売上げを上げ続けています。
●今回ご紹介した2店の共通点は、お客様の知人をうまい具合に新規
顧客化している点です。
このような仕掛けは、他にも応用可能です。
例えば、結婚式の引き出物販売で顧客リストを増やしたり、店頭イベ
ントとしては、(フリマ以外に)お客様の作品展なども考えられるで
しょう。
注意すべき点は、お客様の知人なのので、安易な売り込みに走らない
こと。
紹介いただいたお客様の顔がつぶれないように、誠意のある告知展開
をしていくことです。
通常客以上に厚くもてなすことで、この2店では
「紹介してくれてありがとう、と言われました」
という喜びの声が相次いでいるそうです。
●ほとんどの成功者が、口を揃えて言います。
『経営する上で、最も大切なものは「顧客リスト」である』
と。
たとえお店が火事で消失しても、お金が盗まれても、顧客リストさえ
失うことがなければ、商売はいくらでも再起できるからです。
経営のなかで最も大切な宝物である「顧客リスト」。
リストの数さえ増えれば、お店の売上げは必ず上がります。
そんな何よりも大切な顧客リストを、意図的に増やしてみませんか?
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「LINE!販促」Lステップ正規代理店・Lコン倶楽部スタッフ一同
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