どうも、Luxです。
前回から少し間が空いてしまいましたが、第六回ということで頑張ってやっていきましょう。
動画編集ソフトっていろいろなことが出来るんです。でも、出来るというだけで別に専門というわけでもないから、余計な手間がかかってしまったり、クオリティがいまいちになってしまったりします。
最初のうちは「動画編集」っていう事を意識しすぎて、動画編集ソフトだけで全てをこなしたくなるんですよね。
今回は”ちょっとした時短+クオリティアップ”のために出来ることを紹介していきます。
前回記事
動画編集ソフトだけでやる意味は無い
さて、いきなりあんまりな見出しですが、真実です。
途轍もなく難しい技術であるなら、それは自分の技術をアピールするっていう意味はあります。でも、大抵のことは動画編集技術の高さのアピールにはつながらないし、ただただ時間がかかるだけになってしまいます。
動画編集って思い込んでると、全部動画編集ソフトでやりたくなってしまうんですよね。私も最初の頃はそんな感じで、無駄に時間を使ったことがあります。
でも、画像編集は画像編集ソフトを使ったほうが速いしキレイだし、音声編集は音声編集ソフトを使ったほうがいいわけです。
例えば、画像を連続して表示するスライドショーのような動画を作ったとします。
「この動画は全部動画編集ソフトを使って画像の修正もしました!」
って言われても…
見る人にとってはどちらでもよくて、動画編集ソフトを使ったことがある人だけが、へぇすごいねって言ってくれる程度のことです。
時間がかかるだけならまだマシで、実際には細かいところに手が届かず中途半端なクオリティで終わってしまう場合もあります。
仕事として動画編集をするのであれば、時間がかかるというのも致命的ですね。時給がどんどん下がっていくわけですから。
このシリーズは0円で動画編集をするという目的ですから、もちろん0円で出来る編集ソフトの代わりを紹介していきます。
どんな時に使うべきなのか
一番使う機会が多いのはやはり画像関係です。
一応気をつけないといけないのは、動画編集ソフトだけでやったほうが早い場合もたまにあるということです。といっても、シンプルな背景をつけるような場合だけですが。
黒背景に白枠、こんな感じのシンプルな背景を使いたい場合には、動画編集ソフトだけで図形を作った方が早いし、細かい大きさの調整が簡単です。
逆に枠を豪華にしたい動画のタイトルなどの場合には、素材を拾ってくるという手段が有効です。
こんな感じに元々豪華な枠素材を拾ってくれば、動画編集ソフトで豪華にしようと試行錯誤する必要は無いわけです。
仕事として使用する場合には、使用するサイトの規約をしっかり確認すること、依頼主にフリー素材を使用しても大丈夫か、などしっかり確認しましょう。
「素材 フリー」「フレーム素材 フリー」などで検索してみましょう。
次に有効なのは、動画編集ソフトだと複数レイヤーにわたって処理をしなくてはならない場合です。主に、テキスト・図形・画像などの複数オブジェクトを同時に移動させる時です。
例えば、動画中にTwitterのアカウントを宣伝したい場合
・Twitterロゴの画像
・背景の図形
・アカウントを記載したテキスト
最低でもこのくらいのオブジェクトがあるわけです。
表示としてはこんな感じですが、ロゴ・テキスト・背景のオブジェクトがあります。
で、少し話が戻るんですが、宣伝したいのがTwitterだけならいいんですよ。
問題なのは、宣伝したいアカウントが複数種類あり、かつ表示方法にこだわりたい場合です。
TwitterとYouTubeとInstagramとnoteと…ってなると、大変なのです。もちろん、全てのオブジェクトをタイムラインに追加していきますから。
とりあえずnoteのロゴとアカウント名を追加してみました。
しかし、このままだとTwitterのロゴから、いきなりパッと切り替わる状態です。個人的にはこれでもシンプルでいいと思うのですが、こだわりたい人もいるでしょう。
ものすごいやっつけ作業で
文字とロゴが左に流れて、右から次の文字とロゴが出現する
という動画を作るとします。
しかし、やっつけ作業でも1分でササッと作れるかと言うとそうでもありません。
移動時間を指定して、移動距離を指定して、それをオブジェクト全てに適応して、移動距離によって誤差が出る場合があるので微調整をして…
まぁそこそこに面倒な作業です。
今回は、画像とテキストのみで、しかも2種類でしたから、まぁ動画編集ソフトだけでもいいかという編集量です。でも、これがもっと増えたらどうでしょうか。
こんな状況になっても「動画編集ソフトだけでなんとかしないと」っていう固定観念にとらわれてしまう人も多いです。
ということで、少しでも楽でキレイに出来るように考えを変えていきましょう。
画像は画像編集ソフトに任せよう
動画編集ソフト内の機能と専門ソフトで、特に差が出るのは画像編集です。
動画編集ソフトだけだと背景透過は面倒だし、細かい色も変えづらいし、何よりも複雑になればなるほど使用オブジェクト・レイヤーが増えていきます。
オブジェクトが5個になれば先程のような場合に、移動地点の指定を5回しなければなりません。とても大変というか手間のかかる作業になってしまいます。
ということは、逆に考えてみましょう。
複数のオブジェクトを1個にまとめておけば、移動地点の指定は1回で済むということですね。
というわけで、こんな感じに素材画像とテキストをまとめた画像ファイルを画像編集ソフトで作ってしまえば、一つの画像ファイルとして扱えることになります。
複数ロゴ、複数テキスト、背景…とオブジェクトが多ければ多いほど有効です。
オブジェクト毎に違う動きをさせたいとか、動画編集ソフトの限界に挑戦するようなこだわりだとまとめられないですけどね。
Twitterロゴは上に、テキストは下に、noteロゴはフェードアウト、とか。
する人はいないでしょうが…
これを活用するべし
今回は画像編集ソフトで複数オブジェクトをまとめるということを紹介したので、私がよく使ったりするものを紹介していきます。
一番使用率の高い画像編集サイト:Canva
無料で使える範囲でもかなりの素材がある点、フォントもそこそこ揃っていて、レイヤーなどが感覚的に操作しやすい点に優れています。
制作する画像のサイズをカスタムで自由に作れるので、動画内に使用する素材からサムネイルまで簡単に制作することが出来ます。
唯一の欠点としては、無料のままだと背景透過画像が作れないことです。そのため、動画の素材としては使用しづらい場面もあるでしょう。
画像のちょっとした修正などに:Medibang Paint
イラスト用のツールなので、サムネイル等には使いづらい部分はありますが、画像の修正や塗り直しなどにはかなり使いやすいです。
使い方に慣れれば背景透過も出来ますし、無料としてはかなりオススメのソフトとなっています。
欠点は、少し操作が独特な面もあって慣れるまで時間がかかるということ。あとはフォトショのように、ワンタッチで簡単背景抜きとはいかないこと。
いざという時の時短に:Remove.bg
画像をアップロードすると自動で背景を透過してくれるサイトです。
さっと背景を透過出来ること、そして出来上がった背景透過画像の気に入らない部分を少しだけ修正出来ることが、無料としてはかなり高機能と言えるでしょう。
透過しすぎた部分や自動では抜けなかった部分を手動で修正できるのが便利です。
欠点は解像度があまり良くないこと、場合によっては手動修正ではどうにもならないことがあります。
まとめ
今回は固定観念にとらわれていると時間を損するという話でした。
動画編集を始めたてで「これから頑張るぞ」って思ってると、難しい問題でも動画編集ソフトだけで解決しないといけない気になってしまうんですよね。
もうすでにフォトショとかを持っている人で、後から動画編集を始めた場合にはそんなことも無いのかもしれませんけど。
本当に1から動画編集を始めた人は、時短やクオリティアップに利用できるものがいろいろあるということを知っていきましょう。
「あーちょっとここに葉っぱのイラスト欲しいなぁ」
って思ってから、自分でペイントを使ってイラストを描く人は稀だと思います。
「いらすとや」なんて便利でありがたいサイトもあることですし。
思い込みすぎないように、いろいろと使って、組み合わせて、自分なりに作れる動画を作っていきましょう。
私も最初の頃は、本当に全部動画編集ソフトだけでやろうとしていて苦労した覚えがあります。
そのうちいろいろな人の動画を見るうちに、フリーの画像素材という存在を知って、青天の霹靂というか、別に無理して自分で作る必要は無いんだと気づいたわけです。
マイクラの動画を作っていたときに、オープニング動画を作ってみようとしたときだと思います。AviUtlだけではどうしても作れない形があって、行き詰まって検索をかけてみたら、ニコニコモンズにものすごい丁度いいものがあるのを発見しました。
「え…これ無料でダウンロードして勝手に使っていいの?」
めちゃくちゃ苦労して試行錯誤したあの時間は何だったんだ…
という感じでしたね。
趣味の動画でしたからいい経験っていう程度で済みましたが、あれが仕事だったとしたらゾッとしますね。
そんなわけで、皆さんは無駄な苦労をしないように色々と考えながらやってみてくださいね。
フリーソフトを使った動画編集の講座に加えて
動画編集を0から始めたい方、副業として仕事にしてみたい方へのアドバイスも行っています。
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