どうも、Luxです。前回はDavinciResolveでテロップを付けるやり方を紹介しました。第一回から読んでいただいている方は、もう簡単な編集はお手の物ですね。
タイトル通りに「0円で動画編集を始めてみよう」というこちらの記事ですので、私が使っている無料動画編集ソフトのもう一つ『AviUtl』でもテロップの付け方を紹介していきます。
このシリーズでは、実際に動画編集の仕事を受けている私が、どうやって動画編集を学んできたのか、これから始めるにはどうしたらいいのか、などを書いていきます。
前回記事
テロップを付ける前に
第3回でカットのやり方を紹介しましたがDavinciResolveを使用していたので、AviUtlのみで作業をしたい人向けにこちらでカットのやり方を紹介しておきます。
カットって?という方は第三回を流し読みしてみてください。
基本的にはDavinciResolveと同じような流れですが、AviUtlにはメディアプールという機能が無いので、まずは動画ファイルを指定する必要があります。
AviUtlを起動して、「設定」タブから「拡張編集の設定」をチェックします。
すると、「拡張編集ウィンドウ」が出てきます。
今度は、その拡張編集ウィンドウの中で右クリックをしてメニューを出します。「新規プロジェクトの作成」をします。
作る動画のサイズなどを指定します。
基本的には1920*1080や1280*720というサイズに30FPSというのが多いですが、元の動画から変更したくない場合には動画ファイルのプロパティを参照します。
入力してプロジェクトを作成します。これで動画を編集する準備が完了しました。
次に、編集したい動画をタイムラインに配置します。
拡張編集ウィンドウで右クリックをしてメニューを出します。プロジェクト作成前と違うメニューが表示されるはずです。
「メディアオブジェクトの追加」から「動画ファイル」を指定します。タイムラインに「動画ファイル」が配置されます。しかし、まだ何も表示されていません。
「動画ファイル」をタイムラインに置く位置を指定しただけで、まだ肝心のどの動画を使うのか、というのを指定していないからですね。
「動画ファイル」をクリック(ウィンドウが出なければダブルクリック)すると、動画ファイルのウィンドウが出てきます。その中の「参照ファイル」から使いたい動画ファイルを指定してください。
タイムラインに使いたい動画が出て、メインの編集ウィンドウに動画が表示されたでしょうか。
タイムラインに動画があるけど編集ウィンドウが真っ黒なまま、という場合はタイムラインの現在表示位置(赤い線)をクリックしてずらしてみましょう。
ここで少しAviUtlの面倒なところでもあるのですが、動画ファイルだけだと基本的に音が入りません。ということで、タイムラインに動画ファイルと同じ手順で「音声ファイル」を追加してみましょう。
参照ファイルから動画ファイルを指定してもいいですし、「動画ファイルと連携」にチェックを入れていれば、タイムライン上の長さを動画ファイルと同じにすれば大丈夫です。
次にやっておきたいのが「グループ化」です。
動画と音声が一致していないとおかしな動画になってしまいますが、カットをするときにいちいち両方のファイルをカットするのは大変です。たまにズレたりしてしまいますし。
「Ctrlキー」を押しながら動画と音声の両方をクリックすると、両方のファイルが選択されます。Ctrlは押したまま両方が指定された状態で、右クリックをしてメニューから「グループ化」を選択します。
すると両方のファイルがグループという扱いになり、主にカットや位置の移動などについて連動されるようになります。
もうCtrlは離して大丈夫ですよ。
これで準備完了。いよいよカットをしていきます。
とは言っても、動画ファイルのカットしたい位置を、現在位置(赤い線)を移動させて探します。そうしたらカットしたい場所にカーソルを合わせて、右クリックから「分割」するだけ。
いらない位置の前後を「分割」して、いらない位置を「削除」
カット編集の完成です!
DavinciResolveとは少し違う手順もありますが、動画ファイルを置いていらない位置で分割して削除するという流れは同じですね。基本的にほとんどの動画編集ソフトでこの流れで編集が進んで行きます。
テロップを付けてみる
テロップって?という人は前回記事(DavinciResolve編)を読んでくださいね。
「テロップを付ける」ということだけに関しては、AviUtlの方が感覚的に理解しやすく簡単です。
動画ファイルを追加したのと同じ要領で、今度は「テキスト」を追加します。
「テキスト」のウィンドウが出たら、いくつか数字をいじってみましょう。
・サイズ:テキストの大きさ
・フォント:フォントを指定
・下の四角:文字を入力
サイズ変更、位置変更、フォント変更をしました。メインの編集ウィンドウはこんな感じになっているでしょうか。
AviUtlが感覚的に操作できるという最大の要素は、X・Y値の移動です。他のソフトでは数字を変更することによってのみ、テキストの位置を移動させることが出来る場合があります。
しかし、AviUtlでは編集ウィンドウ内のオブジェクトを直接ドラッグして移動させることが可能です。入力した文字をつかんで移動させてみましょう。ただし、細かい位置調整に関しては数字を使ったほうが便利です。
また、DavinciResolveと同じく数字の部分をドラッグすることで、シークバーよりも少し細かく数字を変更できます。
次に文字色を変えてみましょう。「テキストウィンドウ」の「文字色の設定」から好きな色を指定してください。
色は変わりましたが、前回と同じく安っぽい感じに見えてしまいますね。
ということで、AviUtlでもテキストをいじっていきましょう。
テキストを豪華にする
私が仕事で付けるテロップを、AviUtlで作る場合の手順を紹介していきます。
まずは、「テキストウィンドウ」の右上の「+」マークをクリックすると、大量のエフェクト名が出てきます。ちなみに、動画にエフェクトを付けたりする場合もこの手順なので、覚えておきましょう。
エフェクトの中から「縁取り」を選択します。
縁取りを選択すると、「テキストウィンドウ」の下の方にエフェクトのスペースが追加されます。
「縁取り」のスペース内の「サイズ」や「縁色の設定」を変更してみましょう。
黒・サイズ10・ぼかし10
元よりも少し安っぽさが消えましたね。更に変更してみましょう。
「縁取り」をもう一つ追加して、それぞれの色を変更してみます。
上の画像+白・サイズ10・ぼかし0
この手順に関してはDavinciResolveよりもかなり指定の手順が楽ですね。これが出来ると、動画にぴったり合わせた色を使用したテロップが付けられます。
次に文字にグラデーションをかけてみます。「+」マークから「グラデーション」を選択します。
ここで注意が必要です。
エフェクトは上から順番にかかっていくため、縁取り・縁取り・グラデーションという順番だと、縁取りをしたテキスト全体にグラデーションがかかってしまうことになります。
結果、縁取りの意味が無くなってしまいます。
ということで、エフェクトの順番を変える必要があります。
せっかく付けた縁取りはわざわざ消さなくても大丈夫です。「グラデーション」の上で右クリックをして、「フィルタ効果を上に移動」で縁取りよりも上にもっていきます。
これで「グラデーションをした文字に縁取りがかかる」という状態にすることが出来ました。
グラデーションの「開始色」「終了色」「強さ」「幅」などを変更して、自分の好みの色に変えていきましょう。
まとめ
前回のDavinciResolveに続いて、AviUtlでの手順を紹介してみました。
個人的に、テロップを追加するだけなら、どちらのソフトでもあまり大きな差は無いと思っています。
短い動画でエフェクトを多めにして豪華な感じ、となるとAviUtlのほうが作業はやりやすいイメージです。逆に長い動画で簡易なテロップを大量に、となるとDavinciResolveが使いやすいです。
「+」マークから追加できるエフェクトで、「アニメーション効果」というものがあります。
他のソフトでは、自分で1からパラメータを指定して移動させる必要がある動きなどを、エフェクトとして簡略化している便利な機能です。
やってみると分かりやすいですが、「文字が起き上がって表示される」などそこそこ面倒なはずのエフェクトが、一瞬で追加できます。
本来だったら起き上がって表示って、回転軸の位置を変更したZ軸方向の回転で速度がうんたらって結構面倒なんですよ。
この辺がAviUtlの面白いところです。今後もいろいろ紹介していくので楽しみにしてください。
これでAviUtlでもDavinciResolveでも、カット&テロップという基本の作業が出来るようになりました。
前回も書きましたが、副業としてやっていく最低限のラインは実はもうクリアしているんです。仕事として報酬を貰いながら編集作業をこなしてスキルをあげていく、これはとても重要なことです。
このシリーズでは、仕事を取るために必要なことなども書いていく予定ですので、ぜひ今後もよろしくおねがいします。
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