音楽が聴こえるストーリー

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コラム
(役に立たない思い出や風景)

音楽と文章はよく似ている。

メロディは哀しい物語に姿を変えて小説の読者を魅了する。音符のひとつひとつは文字であり、ひらがなと漢字の組み合わせは和音(コード)のように、文章の雰囲気をつくりだす。言葉づかいの叡智は、歌い手の声質であり楽器の音色だろうか。

交響曲(シンフォニー)と交響詩。
コンサートマスターは主人公で、オーケストラの各奏者(登場人物)を統率して、コンダクター(著者)の想いを表現している。

1980年代、人気シリーズだった「火曜サスペンス劇場」はエンドロールの主題歌に向かって物語が流れていた。物語は「聖母たちのララバイ」のために書かれたような気がした。


そしてこんなMVにも出会うこともある。
絢香 / 「空と君のあいだに」Music Video(Story1)

歌詞と旋律が物語(ストーリー)をつくりだし、映像で表現している。綾香の声のひびきが感情のうねりと情景描写へと繋がる。


音楽と文章は同じ世界に住んでいる。
いつかこんな物語を書いてみたい。



〈役に立たない思い出や風景〉
心が疲れたり、悩んで嫌になったとき、そっと寄り添うバラードがある。こんなもの読んでも立ち上がることは出来ない。でも、すぐ役立つものはすぐ役立たなくなる、これも経験済みだ。いつもそうだった。だから今は心に体重をしっかりおきながら、思い出や風景に浸りたい。

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